アフリカの強豪マリを相手に1-0の辛勝を収めた、パリ五輪サッカー日本代表。勝利の立役者となったGK小久保玲央ブライアンに、日本代表OBからは絶賛の声が浴びせられている
元日本代表の田中マルクス闘莉王氏は自身のYouTubeチャンネルで、こう評した。
「今日の小久保選手は間違いなく、いちばん大事な仕事してくれたと思います。左でシュートを打たれて、左手で止めた時の一瞬の速さ。いちばん大事な時間帯に、押されながらも決して簡単なセービングではなかったこと。そこが今日の勝利のキーポイントなのかなと思います。今日の小久保選手はMVPの7点(10点満点)です。本当は7.5をつけたかったです」
激辛批評で知られる闘莉王氏とは思えない高評価である。しかし問題点もあるそうで、
「PKになったシーン(の直前)、ハイボールが何回かゴール前に上がっていったんですけど、あそこは(GKが)出て行かないといけない。結局、なかなかクリアできず、ボールがペナルティーエリア内にこぼれ、それを相手に拾われてシュートを打たれ、PKになってしまった。あそこのボールに出ていたら、完璧な7.5だった。経験をつけて、出ていってほしい」
ハイボールの処理に難があったため、7.5点から7点に減点したのだった。
元日本代表FWの城彰二も自身のYouTubeチャンネルでマリ戦をレビューし、小久保を高く評価した。
「小久保選手のファインセーブは本当にすごいなと思いますね。彼は身長が高いですけれど、サイドの反応の良さ、フィードの上手さ(がある)。今後、代表に呼ばれていく選手だなと確信しました」
さらにこんな極秘情報も披露したのである。
「ある情報筋から聞くと、前のチームでは試合に出られていなかったということで、代表に呼ばなかったという説もあるので(注:小久保は今年7月にポルトガルのSLベンフィカから、ベルギーのシント=トロイデンVVに移籍)、今後は彼が日本のゴールキーパーを担う存在になると思います」
闘莉王氏と城氏が揃って将来を期待する小久保。GKは日本代表のウィークポイントと言われているが、その不安を解消してくれそうだ。
(鈴木誠)