日本国内の観光地で、オーバーツーリズムや観光公害が問題となっている。奈良公園では鹿が何者かに蹴り飛ばされる動画が拡散され、DJポリスが出動。英語や中国語で鹿に危害を加えないよう呼びかける事態が発生した。
こうした外国人観光客による迷惑行為は観光地に限らず、関西国際空港でも見られるという。関空をよく利用する大阪府在住の女性からは、次のようなクレームが寄せられた。
「外国人観光客が戻ってきてから、特に気になるのはトイレの汚さです。外国人はトイレットペーパーを便器に流す習慣がないのか、ゴミ箱からティッシュペーパーが溢れているのをよく見かけます。ひどい時には、床中にティッシュが散乱していたり、汚物が流れていないことがあります」
特に強烈なのは、LCCが乗り入れる第二ターミナルの国際線ゲートエリアだと、この女性は指摘する。第二ターミナルの国際線エリアは第一ターミナルと比べ、航空会社ごとのゲートエリアがなく、共同で使用される。そのため、他の利用者からも次のような声が上がっている。
「ゲートエリアの待合席が少なく、常に満席状態です。それは仕方のないことですが、大きなソファーに靴を履いたまま上がって寝転び、搭乗時間を待つ外国人家族を見かけることがあります。中には床に座ってお酒を飲み、大声で話す外国人もいますね」
さらにスタッフの数が少ないため、トイレやゴミの片付けが遅れ、利用者に不便が生じている、とも。特に第ニターミナルの国際線ゲートエリアにはトイレが2カ所しかないことが、ひどさに拍車をかけている。
これから日本を訪れる外国人や帰国する外国人には、きちんとマナーを守って空港を利用してほしいが…。