先週末、スーパーやドラッグストアでトイレットペーパーが品切れになっていたことにお気づきだろうか? 子育て中の女性ライターが驚いたように語る。
「この土日は秋のお祭りが多かったので、最初はその影響かなって思いました。でもお祭りでトイペを使うなんて聞いたこともないし、考えてみたらみんな災害に備えて買い溜めしていたんです。ママ友の中には、自転車に載せられるだけ買ったという人もいましたね」
この週末はどのテレビ局でも水害の様子を報道しており、敏感になった視聴者が災害対策を進めたようだ。ペーパー類のほかに、水やお茶の大型ペットボトルも売れているという。こういった買い溜めは東日本大震災の後にも見られたが、今回はその時とは少々様子が異なると語るのは九州出身のライターである。
「東日本大震災のときは、遠く離れた関西や九州ではピンと来ていない人が多く、買い溜めはほとんど起きなかったんです。それが今回は九州でも買い溜めが起こっていると実家の親から聞きました」
その理由は、ひとつには水害は日本全国で発生しうること。そして桜島や阿蘇山の噴火が大きく影響しているようだ。鹿児島県の桜島では8月に噴火警戒レベルが“避難準備”に引き上げられており、西日本在住者が災害に対して敏感になっていた。そこにきて熊本県の阿蘇山でも9月14日に噴火が発生し、入山規制が敷かれたのである。
前出の女性ライターは、ママ友の間でも災害対策が普通に話題に出るようになったと語る。
「9月12日には東京でも震度5弱の地震がありましたし、最近は『富士山が噴火したどうしよう?』なんて言ってます。ウチの夫は、直接の被害はなくても物流が止まるから1週間分くらいの食料は確保しておこうって言ってました」
きっかけは何であれ、災害への備えは大切。仕事帰りにスーパーやドラッグストアに寄ってみてもいいかもしれない。
(白根麻子)