パリ五輪、株の大暴落以上に巷をにわかに騒がせているのが、ユーチューバーでタレントのフワちゃんが、女性ピン芸人のやす子に放った不適切投稿だ。
まるで、イジメの典型例のような裏アカウントと思しき卑劣投稿に、今後はフワちゃんをテレビなどメディアに出さないでほしい、出すべきではないという怒号が鳴り響いている。
業界の意見は様々だが、やはり苦言を呈する人が多く、フワちゃんがラジオ放送などを休止した緊急事態ということもあり、現在のところ真正面から擁護する人は皆無だ。
ところがそんな状況の中、お笑いタレントのカンニング竹山が発した〝2人を思って〟の意見に賛否が渦巻いてしまった。
竹山がこの件に言及したのは、8月5日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)。まず竹山は芸能人は裏アカウントを持たない方がいいと持論を展開した。そして、芸能人が言うなら直接会った時だったり、テレビ番組の企画だったりにするべきだと述べた。
もしもバレたら、今回のような大事になるだけに、決して裏でコソコソやるべきではないということだろう。これには視聴者の多くが賛同していた。ところが、その後に発した竹山の意見に「イジメを理解してない」という声が飛び交ったのだ。ここで週刊誌記者が事情を説明する。
「竹山はフワちゃんがどんな気持ちで言ったのかわからないと前置きはしていましたが、フワちゃんがやす子に直接謝罪すると言っているのを考慮したのでしょう。『いち早く謝るとこは謝る。2人でちゃんと肩組んで写真流すとか見せないと、世の中憶測ばっかでいろんなこと広がるから…』と、真面目な表情で語りました。しかし、これには批判が殺到です。というのは先輩芸人からこんなことを言われたら、やす子にはプレッシャーにしかならないし、フワちゃんの謝罪を拒否できなくなるというわけです。『死んでくださーい』と言ったフワちゃんと肩を組んで和解したフリをしなければいけないではないかと、過去にイジメ被害の経験がある人たちを含め、多くの人から怒りの声が殺到しています」
また、竹山の使った「憶測ばっか」という表現が、「なぜフワちゃんを庇うのか」と、まるで世間への非難に聞こえたと批判する人が少なくなかった。
「ケンカ両成敗と言いますが、今回はケンカではなく一方的な誹謗中傷です。中立の立場を取りづらいこのような問題で、事を荒立てず丸く収めようとすると炎上してしまうという、わかりやすい例かもしれません。もちろん万が一、やす子がフワちゃんと肩を組んだ写真をアップしてたとして、それを非難することはできませんが…」(前出・週刊誌記者)
この問題、はたしてどう決着を見るのだろうか。
(田村元希)