テニスの技術を磨く前に、まずは怒りを制御するトレーニングが必要なのではないか。
ATPツアー公式戦「シンシナティ・オープン」の男子シングル2回戦で、西岡良仁が「大暴走」をブチかました。
第5シードのホベルト・フルカチュに6-3、6-7、1-6で逆転負けを喫したのだが、西岡は思うようにゲームを主導することができず、イライラが募る。自らラケットを破壊して審判から警告を受けたのを皮切りに、第2セットでブレークされると、ボールを高く打ち上げて観客席へ。これにより、次のゲームの1ポイント目にペナルティーを受け、フルカチュの15-0で開始することになった。
第5ゲームになってもフラストレーションを抑えられない西岡は、またもや観客席に向けボールを高く打ち上げ、今度はゲームを失うペナルティーを受けた。幸いにして、ボールが観客に当たることはなかったが、ふてぶてしい態度でコートを歩く西岡に、観客席からは失笑が漏れたのである。
西岡のこうした態度は、今回が初めてではなかった。ブレークされ、怒りにまかせてラケットを叩きつけるのはまだマシな方で、時にはラケットをズタボロに破壊したことも、一度や二度ではないのだ
西岡は元気象キャスターの「おさや」こと檜山沙耶と交際していることから、「おさやにDVしてない?」などと、交際相手を心配する声まで上がる始末。
西岡のインスタグラムには「本当にガッカリした」「日本人として恥ずかしい」などの批判が寄せられている。そんな西岡のオラつく姿が報じられるたびに、檜山にも冷ややかな目が向けられるようになり、一時はアツアツだったファンのおさや熱が、今ではすっかりクールダウンしてしまった。
フィールドマネージャーからは「きちんとアンガーマネジメントを行わないと、年内のマッチすら怪しい」とまで言われているという西岡。ファンだけでなく、プロに憧れて練習に励む子供たちに見せても恥ずかしくない姿ををぜひ…。
(ケン高田)