またしても最底辺への足音がこだましている。
立浪和義監督率いる中日ドラゴンズはヤクルトとの「5位6位・直接対決」に1勝2敗で負け越すと、同率の最下位に転落した。球団史上初となる「3年連続最下位」が、またしても現実味を帯びつつあるのだ。
立浪監督は3年契約の最終年ながら、チームの改革が成績にまるで現れず、ファンからの「立浪、辞めろ」の声が大きくなってきた。地元メディアの間では「ポスト立浪」の候補として、日本代表指揮官の井端弘和氏や川上憲伸氏、井上一樹2軍監督、山崎武司氏らの名前が出始めている。
スポンサーや地元メディアの後援もあって、どうにか政権を保ってきた立浪監督だが、
「親会社の中日グループの幹部からも、解任を求める声が飛び出しています。というのも、個人的な感情による『好き嫌い采配』『一貫性のなさ』によって、郡司裕也や京田陽太、アリエル・マルティネスが流出した。チームを弱体化させた上、現在もビシエドや根尾昂、大島洋平、柳裕也といった有望選手を冷遇しています。そうした超独裁的なマネージメントが、問題視されているわけです」(スポーツ紙デスク)
立浪監督がラブコールを送り、2年総額6億円という大金を注ぎ込んで獲得した中田翔はケガを続発させ、不発に終わっている。全てが逆作用に働く竜将だが、ファンを納得させるためには、もはや交代のカードしか残されていないのかもしれない。
(渡辺優)