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越中詩郎「笑顔が多いのはレスラーとしては失格かもしれない」/テリー伊藤対談(4)

テリー そんな中、いよいよ8月24日に後楽園ホールで「デビュー45周年記念大会」が開催。

越中 はい。「45年の節目に大会をやったらどうか」と全日本プロレスからお声をかけていただいて。出ていった人間に「記念大会をやれよ」と言っていただけるのは、本当にありがたいです。

テリー 相手は?

越中 僕は田口隆祐、真霜拳號、青柳優馬とタッグを組んで、諏訪魔、芦野祥太郎、立花誠吾、黒潮TOKYOジャパンと対戦します。

テリー 8人タッグマッチだ。

越中 今、めちゃくちゃ暑いですけど、それ以上に熱い試合をしたいと思います。

テリー ちなみに、これまでに越中さんが戦って、一番面白かったのは?

越中 やっぱり高田(延彦)ですかね。容赦なく蹴とばされましたんでね。今でもちょっと恨んでますね(笑)。

テリー 8月24日に高田さんは?

越中 いや、もう高田はやらないみたいです。

テリー 武藤さんは?

越中 武藤君も引退しちゃってますからね。

テリー 越中さんの世代だと誰が残ってるんですか。

越中 もう藤波さんぐらいですかね、今もリングに上がってるのは。記念大会にもセミファイナルで出てくれるんです。でも、テリーさん、45年ってあっという間ですね。入門したのがついこの間みたいな感じです。苦しいことは多々あったんでしょうけど全部忘れちゃって、いい思い出しか残ってない。

テリー それは越中さんの人柄ですよ。今日、話して印象的なのは、越中さんは笑顔が多いですよね。

越中 アハハハハハ。そうですか。

テリー ほら、今もそうじゃないですか(笑)。

越中 レスラーとしては失格かもしれない。

テリー でも、それが越中さんの魅力なんだなって、ゆっくり話させてもらって改めて感じました。だから全日も今回、声をかけてくれたんじゃないかな。

越中 そうだとしたら本当にありがたいですね。今、プロレス団体っていっぱいあるじゃないですか。声がかかって、少しでも力になれるなら、協力したいなと思いますね。

テリー そのためにどういう心構えというか。普段の摂生とかもあると思うんですけど。

越中 やっぱりトレーニングは大事ですよね。それは、新日本プロレスにいた頃から長州さんに耳にタコができるぐらい言われましたんで。「練習しろ。練習しない奴はダメだ」と。「ああ、今日は疲れてるから休もうかな」とか思っても、その言葉がふとよぎって、「あ、いけない」と思い直して、すぐ着替えて道場に行くなり、走りに行くなり、必ず体を動かすようにしてますね。

テリー 今は1年の200日ぐらいは長野じゃないですか。どういう練習をするんですか。

越中 標高1350メートルで空気がちょっと薄いじゃないですか。向こうで走り込んで、こっちに帰ってくると、体が楽ですよ。

テリー なるほど。1日にどのぐらい走るんですか。

越中 10キロぐらいは平気ですね。しかもアップダウンがありますから。長野県は佐久長聖高校とか駅伝の強い高校がありますから、夏の時期はそういう選手たちもうちの近くに合宿に来てます。

テリー 冬はどうするんですか?

越中 薪割りです。これがまた大変なんですよ(笑)。

テリー アハハハハ。じゃあ、8月24日はそのトレーニングの結果が見られるわけですね。

越中 原村でめちゃくちゃ走り込んで当日行きますので、期待してください。

テリーからひと言

 原村にはクマは出ないそうだけど、お隣の山梨には結構出るんだとか。ぜひヒップアタックで倒して武勇伝を作ってほしいね。

ゲスト:越中詩郎(こしなか・しろう)1958年、東京都生まれ。1978年、「全日本プロレス」入門。1979年、公式戦デビュー。1984年、三沢光晴と共にメキシコ武者修行へ旅立ち、「サムライ・シロー」の名で活躍。1985年には「新日本プロレス」へ移籍し、旧UWFから戻ってきた高田伸彦(現・延彦)との抗争でブレイク。1992年には反選手会同盟(のちの平成維震軍)を結成した。2003年、契約満了により新日本プロレスを退団すると、長州力らが旗揚げした「WJプロレス」に移籍。その後はフリーランスとして、新日本、全日本、ノア、ハッスルなどで活躍。8月24日(土)、デビュー45周年記念大会が後楽園ホールで開催される。

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