芸能

菅本裕子「ライバー育成の事務所を立ち上げ」/テリー伊藤対談(3)

テリー それで今は「ライバー」の育成というのに力を入れていると。

菅本 そうですね。

テリー これね、実はさっきうちのスタッフから説明されたんだけど、俺よくわからなかったんですよ(苦笑)。つまり「ライバー」って何ですか。

菅本 今、「投げ銭」ができる配信アプリが、日本にも十何個かありまして。そういうアプリで配信をしている人たちを「ライバー」さんって呼ぶんですけど、そういう方々が、今うちの事務所に8000人ぐらい所属してるんです。

テリー ということは簡単に言うと、ゆうこすさんは8000人のライバーを抱える事務所の社長さんだ。それは例えば所属するのに登録料とかを払うの?

菅本 いえ、それが0円なんです。芸能界とかYouTubeの世界って必ず7対3とかあるじゃないですか。

テリー あるよね。事務所が3割とか、ギャラからマネージメント料を引いてタレントに支払う。

菅本 それを引かなくてもいいシステムを構築したんです。だから、うちのライバーさんからすると、「マネージャーも付くし、色々相談にも乗ってくれるのに、1円も引かれないんですか?」っていうことになるんですけど。

テリー 何で?

菅本 それはアプリ側に、「事務所にノルマをつけてください」って交渉に行ったんです。「毎月いいライバーさんを育てるし、ライバーさんを毎月何人か入れるから、それが達成できたらライバーさんに振り込む給料にプラスで上乗せして事務所にもください」っていう、ざっくり言うとそういう交渉をしまして。

テリー なるほど、そういうことだ。アプリ側からすると、なるべく人気のライバーに自分ところのアプリから配信してほしいから、ゆうこすさんの事務所とかがライバーを育成して、派遣してくれると、助かるわけだ。だから、それに対して事務所にお金を払ってくれると。

菅本 そうですね。

テリー あなた、天才だね。それも1人で考えたの?

菅本 これは、私の母の友達の親戚がいるんですけど、2人で「やろうぜ」って言って立ち上げました。一番イメージしやすいのは地方のスナックかなと思ってまして。そういうお店って、ぶっちゃけ常連の10人のお客さんでまわってるところってあるじゃないですか。で、「じゃあママ、今日も楽しかったよ、1杯おごるね」っていう感じで2000円払ってくれるみたいなことが画面上で起きてるんですね。ライバーさんと話して、「楽しかったから2000円投げるよ」みたいな。

テリー それが「投げ銭」ということですね。

菅本 はい。

テリー もし、5人の客で成り立つなら、別に芸能人じゃなくても大丈夫だね。

菅本 うちのライバーさんも8000人が全員芸能人っていうわけじゃなくて、普通の主婦の方とか、地方のママさんが多いんですよ。例えば、シングルマザーの方とかは、赤ちゃんが泣いたら「じゃあ、配信終わるね」ってストップできるじゃないですか。働く場所がない方とか、働く時間の融通が利くから、すごい喜んでくれます。

テリー ライバーの多くは女性なんですか。

菅本 いえ、うちの事務所で言うと6対4ぐらいで、男性も4割います。

テリー おじさんもいる?

菅本 いますね。男性の方が若い方が多いですけど。でも私、おじさんライバーを見るの、めっちゃ好きなんですよ。その中には、めっちゃ人気の方もいますね。

ゲスト:菅本裕子(すがもと・ゆうこ)1994年、福岡県生まれ。2011年、「HKT48」の1期生として芸能界デビュー。2015年、講談社主催の「ミスiD」準グランプリ受賞。その後、「モテクリエイター」として活動を始め、2016年、「株式会社KOS」設立。2019年にはライバー事業を分社化し、「株式会社321」設立。現在は約8000人のライバーが所属。SNSの総フォロワー数は200万人以上。初の写真集「チャーミング」(講談社)発売中。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    自分だけの特別な1枚が撮れる都電荒川線の「マニアしか知らない」撮影ポイント

    「東京さくらトラム」の愛称で親しまれる都電荒川線はレトロな雰囲気を持ち、映えると評判の被写体だ。沿線にバラが咲く荒川遊園地前停留所や三ノ輪橋、町屋駅前は人気の撮影スポット。バラと車両をからめて撮るのが定番だ。他にも撮影地点は多いが、その中で…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

    テレビ業界人が必ず見ているテレビ番組「次のブレイクタレント」「誰が最も面白いか」がわかる

    「業界視聴率」という言葉を、一度は聞いたことがあるはずだ。その名の通り、テレビ業界関係者が多く見ている割合を差すのだが、具体的なパーセンテージなどが算出されているわけではない。いずれにしても、どれだけ業界人が注目して見ているかを示す言葉だ。…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【悲哀】どうしてここまで差がついた…ハナコの番組で四千頭身が「無名の若手芸人の役割」
2
「ぼったくり被害」続出の大阪・黒門市場が「インバウンド価格」をやめた「涙のウラ事情」
3
槙原寛己が呆れロバーツ監督は怒っている!「大谷翔平はプレーオフで投げるのか?」は今季のワースト愚問だ
4
元大関・朝乃山「重傷で秋場所全休」また番付急落は「トランプ前大統領の呪い」のせいだった
5
青木宣親と宮本慎也のバチバチは本物だった!不参加結婚式に「もし嫌いだったとしても普通は行くでしょ」