社会学者の古市憲寿氏が、気象予報士の天達武史氏に噛み付いた。
それは古市氏がコメンテーターとして出演する「めざまし8」(フジテレビ系)でのことだ。
8月29日の放送では、日本列島全体を襲おうとしている史上最強クラスの台風10号を特集。台風の背中を押す上空の風がないため進路が定まらず、天気図の予報円は大きくなっていた。天達氏は次のように解説。
「台風の進路が定まってくるのは明後日だと思います。今後、台風の勢いは弱まってきますが、月曜日くらいまではゲリラ豪雨が起こりやすい」
この予報解説を受けて、古市氏が口を開いた。
「自己判断だと思いますけど、仕事に行くのを控えようとか、予定をやめようぐらいの規模(の被害)は、週明けになればないの?」
天達氏はどう答えたのか。
「(週明け後も)ゲリラ雷雨は局地的に起こりますので、その可能性があるエリアは気象庁から発表されます。そのエリア以外の方は大丈夫だと思います。ただ、局地的な大雨になるので、その近辺では交通が乱れるかもしれません」
台風の勢いは衰えるが、ゲリラ豪雨は発生しやすくなる。ただしゲリラ豪雨の場所は、気象庁が発表するまでわからない。その点が引っ掛かった古市氏が、天達氏とのやり取りを繰り広げる。
「そこは予報円のどこかというのはまだわからないんですね」
「そこが我々も心苦しい」
「天気予報ってそんなもんでしたっけ。天気予報はそれくらいのことはわかっていると思ったけど。まだそんなラフなんですね」
「この台風に関しては特別です。こんな台風、ないですから」
テレビ誌記者が言う。
「辛口コメントで知られる古市氏ですから、いつもの毒舌だと思えば驚きはありません。ただ、天達氏は番組共演者であり、年齢は10歳上。番組を盛り上げるために突き放す言い方をしたのだとしても、ちょっと失礼だったと思います」
もう少し優しく接した方が、視聴者ウケはいいかも。
(石田英明)