ドジャース大谷翔平による記録更新への期待が高まる一方だ。
日本時間の9月3日に行われたダイヤモンドバックス戦では本塁打こそ出なかったが、2安打2四球で出塁すると、なんと1日で3盗塁を記録して、合計を46盗塁へと伸ばした。
すでにメジャー6人目となる40-40(本塁打と盗塁で40以上)を達成している大谷に期待されているのは前人未到の「50-50」だが、この日の3盗塁でその1つの「50」はほぼ射程圏に入れたことになる。スポーツライターが話す。
「残り24試合で4盗塁はケガがない限り、達成されるでしょう。しかし、プレーオフが近づくとケガを避けるためによほど大事な試合以外は盗塁が封印される可能性が高い。ですから、早めに決めたいという気持ちが3盗塁を生んだと考えられます。問題は過去6年の9月・10月で合計18本と激減する傾向にある本塁打ですが、今季は大谷以外に強力な打者が控えるドジャース所属ということで、あと6~7本は堅いとみる評論家がほとんどです。となると『50-50』は確実に達成されることになりますね」
ドジャースなら、2021年のエンゼルス時代に経験した9月・10月の29四死球という事態は招かないというわけだが…。
9月3日に放送された「ひるおび」(TBS系)では、大谷が目指す「50-50」の凄さを紹介していたが、やはりその中で懸念されていたのは本塁打だった。しかし、ゲストコメンテーターで元メジャーリーガーの岡島秀樹氏によれば、「1番打者」という大谷の立場が記録を後押しするのだと…。
「岡島氏いわく、初回の1番打者に申告敬遠はしないだろうという見方です。つまり、第1打席は本塁打を狙えるというわけですね。そして2番以降に強力な打者が並ぶことも有利だと。岡島氏は50-50達成はもちろんのこと、イチロー氏が持っている日本人最多記録の56盗塁を目指しているのではないかと力説していました」(前出・スポーツライター)
ちなみに、同じく番組コメンテーターだった女子バレーボールの元日本代表・迫田さおり氏はバレーボール以外の他のスポーツに疎いことで有名だが、大谷の盗塁数の話題になると「盗塁ってラッキーだと思ってました」と発言しスタジオを笑わせていた。つまり、ランナーはただ走ってアウトかセーフかは運任せと考えていたというわけだ。
「迫田氏は明るいキャラで笑わせていましたが、投手のクセなどを観察しての駆け引きについて1塁コーチらと話しているという、同じくゲストコメンテーターでMLBアナリストのAKI猪瀬氏の説明に耳を傾けながら、数字を期待されてそれを実現する大谷の凄さに感心しきりでしたね」(前出・スポーツライター)
日本時間の9月4日からは、古巣のエンゼルスタジアムに乗り込んでの2連戦だが、コメンテーター陣は口々に大谷のモチベーションは高まるはずだと語っていた。ならば、この2戦で本塁打と盗塁をダブルで増やすことをファンは期待したいところだ。
(高木莉子)