米大リーグ、大谷翔平の来季所属先が、ナ・リーグの超強豪ドジャースに決まった。契約期間は10年総額7億ドル(約1015億円)で、米国では世界スポーツ史上最高額と伝えられた。時給換算でいけば116万円という、とんでもない年俸になる。
大谷にとってメジャー7年目の新天地・ドジャースがこれだけの巨額契約金をペイできるのか心配になってしまうが、もちろんしっかりそろばんを弾いている。
「ドジャースの来季開幕戦は米国ではなく、来年3月20、21日に韓国ソウルで行われることが決まっています。韓国でのメジャー公式戦は初めてのことで、対戦相手はダルビッシュ有がいるパドレス。この2試合のうちにダルビッシュが登板すれば日本でも大いに話題になり、放映権やグッズ販売などなど、ガッポリ儲けることができる」(メジャー担当記者)
そして実は再来年のドジャースの開幕ゲームは日本で行うことが内定しており、
「日本野球機構(NPB)ではこれまで、大リーグの公式戦は東京ドームと相場が決まっていましたが、地方球場で行う構想もあるそうです」(NPB関係者)
その第一候補に浮上しているのが北海道のエスコンフィールドだ。故障しにくい天然芝の球場ということもあるが、何よりも大谷のNPB時代の所属球団日本ハムの本拠地でもあり、こちらも空前の盛り上がりなることは間違いない。
「こうしたアジアツアーの主役は無論、大谷翔平ということになりますが、プロモーターとの計画で頓挫はしたものの、ドジャースはフランスでも公式戦をやる計画を立てていました。大谷の加入でそれこそ世界ツアー計画に本腰を入れることになるでしょう」(前出・メジャー担当記者)
選手の高額年俸をペイする方法はサッカーがすでに実証済み。レアルマドリード、バルセロナなどのビッグクラブは、開幕前やシーズンオフに米国やアジアツアーを毎年行っている。
「バルセロナなどは今年6月にヴィッセル神戸のイニエスタが退団することが決まったことで、日本滞在わずか24時間あまりという弾丸ツアーで親善試合を組んで一晩で300万ユーロ(約4億6600万円)の収益をあげましたからね」(サッカー担当記者)
大谷の「凱旋」を楽しみに待とう。
(小田龍司)