大谷翔平のドジャース電撃移籍の興奮冷めやらぬ12月14日朝にも、ビックリするニュースがアメリカから届いた。現地メディアによると、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指すオリックスの山本由伸とドジャースが直接交渉し、交渉の場に大谷のほか、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、ウィル・スミスのスター軍団が同席したというのだ。
メジャーリーグのMVPが揃うド軍クリーンアップが山本獲得に乗り出すのも、もっともなこと。ドジャースは今季、投手陣の崩壊でナ・リーグ地区シリーズ3連敗。ワールドシリーズ進出を逃している。
レジェンド左腕クレイトン・カーショーは11月、左肩手術を受けたと公表し、復帰は早くても2024年の夏以降になるという。エースのウォーカー・ビューラーも大谷と同じ2度目のトミー・ジョン手術後で、開幕からの先発ローテーション入りは絶望的だ。
さらにトニー・ゴンソリンもトミー・ジョン手術を受け、ダスティン・メイは右手首から右手指にのびる右屈筋腱の再建術後で、来季はリハビリに専念する。これだけの主力投手が戦線離脱、リハビリに専念できるのも「全米屈指のホワイト企業」と評される資金力潤沢なドジャースならでは。そんな金満球団でも、来季の先発投手のメドが立たないのだ。
ワールドシリーズ優勝を目指して移籍した大谷が「ぜいたく税」回避のために提案した「年俸986億円の後払い」についても「その分を投手補強に回して」「山本獲りに使って」と球団に要望していてもおかしくないだろう。
今年3月、WBC準決勝メキシコ戦前に大谷は「由伸が連れて行ってほしいという感じだったので」と、山本の熱烈ラブコールで宮城大弥(オリックス)、村上宗隆(ヤクルト)、ヌートバー(カージナルス)と食事を楽しんだことを明かしていた。この夜、大谷と山本は何を話したのか。
日本時間12月15日の朝8時からの大谷入団会見では、山本との秘話もぜひ明かしてほしいものだ。
(那須優子)