原発不明ガンで闘病中の経済アナリスト・森永卓郎氏の長男として知られる、同じく経済アナリストの森永康平氏が、9月3日放送の「垣花正あなたとハッピー!」(ニッポン放送)に生出演すると、共演者から「おめでとうございます!」と祝福された。
経済関連の賞でも授与されたかと思いきや、まさかの「キックボクシングでの王座獲得」だったのだ。
試合を現地で観戦した格闘技ライターが語る。
「康平氏は8月30日に行われた格闘技イベント『EXECUTIVE FIGHT武士道』で、キックボクシング55キロ級のタイトルマッチに挑戦しました。高石真吾選手に判定勝ちを収め、初代王者となったわけです。普段は80キロある体重を25キロも落として、この日のために仕上げてきたそうです」
格闘家としての森永氏について「ファイトを全面に出した攻撃的スタイル」と評するこの格闘技ライターが、2分2ラウンド制で行われた試合内容を振り返る。
「ゴングから康平氏は高石選手のパンチを受けつつ前に出続け、激しい打ち合いに。1ラウンド残り10秒のところで、康平氏は猛攻に出ます。相手をコーナーに追い詰めて、鮮烈な膝蹴りを2発入れた。モロに食らった高石選手は、相当なダメージを負った様子でした」
第2ラウンドも激しい応酬が続いた。続けて解説を聞こう。
「打ち合いの中、高石選手の強烈なカウンターが入る場面がありました。それでも康平氏は前に出て、ラッシュを仕掛ける。勝敗は判定に委ねられましたが、非常に見応えのある一戦でした」
こうして判定勝利した康平氏はチャンピオンベルトを手に「闘病中なので親父は来ていないんですけど、生きている間にベルトを見せられてよかったなと思っています」と語っている。
「試合後、控室に向かうエレベーターの前を通りかかると、対戦相手の高石選手が腹部を抱えてうずくまっていました。もともと痛めていた箇所とのことですが、康平氏の膝蹴りで肋骨を骨折してしまったんです。激しい試合内容を物語っていましたね」(前出・格闘技ライター)
闘病中の父を勇気づける大熱戦だったのである。
(川瀬大輔)