社会

小田急電鉄「新型ロマンスカー」車両製造開始で「展望席」はどうなるのか

 ついに新たなロマンスカーが登場する。小田急電鉄は9月9日、新型ロマンスカーの設計に着手したことを発表したのだ。

 新型車両は特急ロマンスカー・EXE(30000形)を置き換え、VSE(50000形・写真)の後継として位置づけられる。内外装のデザインは「株式会社COAコア一級建築士事務所」と共同で行い、製造は「日本車輌製造株式会社」が担当する。2029年3月の運行開始を予定している。

 小田急ロマンスカーは1957年に3000形で運行を開始し、都心と小田原を結ぶ特急列車として利用されてきた。1963年には前面展望席が設けられたNSE(3100形)、2005年には東京メトロに乗り入れるMSE(60000形)などが登場し、今も多くの人に利用されている。最新の車両は、2018年に登場したGSE(70000形)だ。

 新型車両はロマンスカーのブランドを継承しながら、上質な移動時間を提供するという。ここで気になるのが、展望席が設置されるかどうかだが、小田急電鉄はどちらになるのか明らかにしていない。

 展望席はロマンスカーの象徴になっているが、1996年に登場したEXEやMSEには展望席が設けられていない。新型車両はEXEを置き換えるものであり、展望席が設置されない可能性があるのだ。一方で展望席のあるVSEの後継であるため、設置されるとの見方もある。鉄道ライターの見解はどうか。

「まったくわかりませんが、VSEの後継ですので、設置されるのではないでしょうか。ただし近年は、ロマンスカーは平日であれば通勤ライナー的に利用されることが多く、朝の上り列車が『モーニングウェイ』、夕方の下り列車が『ホームウェイ』として走っています。それを考えると、展望席を設置しない選択肢があるかもしれません。展望席のファンは多いので、ぜひとも残してほしいですが」

 2029年3月の運行開始が楽しみである。

(海野久泰)

カテゴリー: 社会   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    自分だけの特別な1枚が撮れる都電荒川線の「マニアしか知らない」撮影ポイント

    「東京さくらトラム」の愛称で親しまれる都電荒川線はレトロな雰囲気を持ち、映えると評判の被写体だ。沿線にバラが咲く荒川遊園地前停留所や三ノ輪橋、町屋駅前は人気の撮影スポット。バラと車両をからめて撮るのが定番だ。他にも撮影地点は多いが、その中で…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

    テレビ業界人が必ず見ているテレビ番組「次のブレイクタレント」「誰が最も面白いか」がわかる

    「業界視聴率」という言葉を、一度は聞いたことがあるはずだ。その名の通り、テレビ業界関係者が多く見ている割合を差すのだが、具体的なパーセンテージなどが算出されているわけではない。いずれにしても、どれだけ業界人が注目して見ているかを示す言葉だ。…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
元大関・朝乃山「重傷で秋場所全休」また番付急落は「トランプ前大統領の呪い」のせいだった
2
岡本和真・戸郷翔征に菅野智之まで…阿部巨人が優勝しても頭が痛すぎる「オフの大モメ激突」問題
3
中日・ビシエドの移籍先に広島カープが有力視されるのは「過去の実例」があるから
4
「ぼったくり被害」続出の大阪・黒門市場が「インバウンド価格」をやめた「涙のウラ事情」
5
【大相撲】引退カウントダウンの遠藤が「新部屋を立ち上げる」がっぷり万全計画