9月5日から8日に行われた「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」(沖縄・かねひで喜瀬CC)に「セクシー・クイーン」の異名を持つ韓国女子プロゴルファーのアン・シネが出場した。
5年ぶりに日本ツアーへの復帰を果たし、今大会は6月末以来2カ月ぶりの参戦となったが、残念ながら、かつてブームを起こした「セクシー旋風」はどこへやら。「そよ風」が吹く程度だった。
そもそもアン・シネは、2017年に日本ツアーに初参戦すると、抜群のプロポーションと色気のあるゴルフウェアで、一大旋風を巻き起こした。
「2017年5月に出場した『ほけんの窓口レディース』では、8000人を超えるギャラリーを集めました。当時、中継したTBS系列だけでなく、各キー局のスポーツ番組スタッフも会場入りし、報道やワイドショーのクルーも慌てて取材申請を出して密着取材を敢行。翌2018年には写真集『Shine』(講談社)まで発売する人気ぶりでした」(スポーツ紙記者)
しかし、スランプやコロナ等で2019年シーズンを最後にゴルフクラブを置くことになり、昨年11月に韓国の国内戦で復帰。今大会でも抜群のプロポーションは健在だったが、なぜ注目度が下がったのか。前出・スポーツ紙記者がその舞台裏を明かす。
「7年前にセクシー旋風が起きた時は、自社のサイトにプレー中の画像を掲載すればアクセス数が急増して大ハネしていました。そのため『シネシフト』を組んで、スタート前の練習中に写真を撮り『今日のファッション』を掲載したり、ホールごとに『シネ速報』を出してアクセス数を伸ばしていました。ただ最近は、コンプライアンスの影響で、スカート丈の短さを強調しているウェアや、あからさまにボディーラインについて触れることができなくなったんです。当然、スポーツ紙の記事で見出しにすることは難しくなり、半ば自粛のような形で、以前よりも取り扱う機会が激減しました」
今季は14試合を終えた時点で賞金ランキング96位。成績以外で「持ち味」を生かすことできなくなり、メディアの扱いは「普通の女子ゴルファー」に成り下がってしまった。もはやアン・シネは、自身のインスタグラムに水着姿を投稿するのが精いっぱいといったところだ。
(海原牧人)