芸能

遠山景織子(サントリー「南アルプスの天然水」)「街でも『あっ、天然水だ!』と声をかけられました」/時代を彩った青春のCM美女を総直撃

 サントリー「南アルプスの天然水」の初代CMガールを務めたのは遠山景織子(49)。雄大かつ静謐な大自然の中で、透明感あふれる彼女の存在感は際立っていた。

─CMが放送された92年、17歳当時のことを覚えている?

遠山 ロケ地は山梨県で富士山のすぐそばでした。2月の撮影で、とにかく寒かったのを覚えています。極寒の中でお水を飲むのは大変で、今でもあの時の絵コンテを持っています。

─現場の雰囲気は?

遠山 共演した東海大野球部の人たちとお話ししたり、スタッフも交えてポラロイド写真を撮ったり、和気あいあいでした。

─CMで印象に残っているシーンは?

遠山 とにかく山道をたくさん走りました。冷蔵庫の扉をお尻でバーンと閉めるシーンでは、年頃の純な気持ちを誤魔化すような茶目っ気が出せたかなと。あれは現場のみんなでイメージを作って挑みました。

─CMでは男子学生との淡い恋が描かれている。余談ですが、当時、プライベートでは?

遠山 中学生の時、好きな男の子とお手紙交換をしていました。紙を四つ折りにして、それを相手に渡すみたいな。ラブレターみたいなものだったのかな。

─その恋の進展は?

遠山 私から告白して、交換日記をするようになりました。直接言えないことをノートに書いて渡して、一緒には帰るけど手はつながないみたいな。すごくピュアでしたよ(笑)。

─話を戻して、CMの反響は?

遠山 街で「あっ、天然水だ!」って声をかけられました。電車で吊り革につかまっていたら、前に座っている人に「天然水っ!」と言われたことも(笑)。照れくさいので、笑うしかなかったですけど。

─CM出演してから自分の中での変化は?

遠山 感情を出すのが難しかったのですが、テイクを重ねていくうちにリラックスできるようになった。でも自分自身が求めるものもどんどん大きくなって、すんなりいかない。その葛藤もいいなと思って、あのCMがきっかけで女優を目指すことになりました。

─まさに女優として飛躍したのは翌93年、映画「高校教師」(東宝)に出演。オーディションで350名の中からヒロインに選ばれた。

遠山 5〜6人のグループごとにオーディションをして、自分の前にやっている子がすごく上手でした。私は「大根やな」って(笑)。でも、誰よりも受かりたいという気持ちは強かったです。

─ヒロインに選ばれた決め手は何だったと?

遠山 最初にスタッフに会った時に「繭(主人公の名前)が来た」って言われました。自分が持っている陰の部分など、イメージにピッタリだったのかもしれないですね。

─女優として役作りは?

遠山 作品の中で繭は水泳選手なので、泳ぐのが必須でした。でも、実はクロールができなかったんです。それでスポーツクラブに1カ月半通って特訓。飛び込みの練習もしましたが、本番では頭からきれいに入水できず、お腹を打っています(笑)。

─ヌードも辞さない体当たりの演技だった。

遠山 初めて台本を読んだ時に、あのシーンがなければ物語が成立しないと思いました。だから、何の違和感もなく受け入れることができたんです。

─さて、今でも南アルプスの天然水は飲んでいる?

遠山 プライベートでももちろん飲んでいますが、舞台の現場で色々なお水が用意されている時、天然水があれば必ず手に取ります。スパークリングが出た時は衝撃を受けました。結構好きで、それも飲んでいますよ。

─息子さんの中高生時代、お弁当作りがブログで話題となった。その息子さんも、当時は同年代だった母の天然水のCMを見たことはある?

遠山 ありますね。「いいじゃん」とか「かわいい」とか言っていたかな(笑)。照れくささもあって「そうでしょ!」って返しただけですけど。

─最後に出演告知をどうぞ。

遠山 映画「威風堂々〜奨学金って言い方やめてもらっていいですか?〜」(監督:なるせゆうせい)は現在公開中。25年1月25日公開の「タイムマシンガール」(監督:木場明義)にも出演しているので、ぜひ、観に来てください。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「踊る大捜査線」シリーズ新作で「続編出演確定」の織田裕二と「後遺症苦」深津絵里の明暗
2
生放送中のスタジオで「ドスン!」また倒れた小室瑛莉子アナ…フジテレビの女子アナ「使い倒し」
3
サヨナラJ1…コンサドーレ札幌は史上最悪の「給料ドロボー集め」でJ2降格「99%決定」
4
大暴走「撮り鉄」が「下げてから言え」絶叫!横浜駅が罵声大会になった「ハイビーム」をめぐる攻防
5
田中将大「仙台で野球教室イベント」登場に地元ファンが「今さら遅すぎる」の嘆き