最下位争いに甘んじるヤクルトの高津臣吾監督が、来季も1年契約で指揮を執ると、球団が発表した。2年連続でV逸しながらも、6年目となる監督業を続けることに高津監督は、
「感謝している。チーム再建は簡単ではないが、身を削る思いで努力する」
とコメントした。
2021年、2022年と2年連続で優勝したものの、今シーズンは主力選手の故障離脱が響いてBクラスに低迷。退任するとの噂が出ていた。
ここで気になるのは、2軍で5年間指揮している池山隆寛監督の昇格が見送られていることだ。球団OBが事情を明かす。
「球団幹部からの期待は高いけど、1軍監督としてやっていけるかといえば、そこまでの評価を受けていないから実現していない。今年で現役を引退する青木宣親は来シーズン、助監督のポジションで1軍か2軍のどちらかで経験を積み、そのまま後任監督へ…という流れになりそう。高津監督は来シーズン、球団主導の組閣をある程度は受け入れることになり、あまり自由を与えられない中で結果を残さなければいけない。厳しい状況になるでしょう」
高津監督と同じ時代のスラッガーが1軍指揮官として表舞台に出られないのは、なんとも寂しい限りだが…。