7月28日にさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「超RIZIN.3」で朝倉未来に1回KO勝ちして引退に追い込んだ平本蓮だが、その後に「ドーピング疑惑」が浮上し、大騒動となった。
平本は9月2日に都内で会見を行い、疑惑を真っ向から否定。それを受けて、RIZINは9月5日に都内で記者会見すると、榊原信行CEOが、朝倉と平本の試合当日の尿によるドーピング検査の結果を「両選手ともに陰性でした」と発表した。
平本の疑惑が晴れる結果となったが、禁止薬物の購入を暴露されるなど、疑いを招くような行動については「猛省してほしい」「意図していたかにかかわらず、ドーピングに引っかかる薬物を入手していた時点で、ルールによってはアウト」などと苦言を呈していた。
会見後、平本は自身のXで騒動を謝罪。〈今後より一層プロアスリートとしての自覚を持って日々精進して参ります〉とした。
RIZINの会見には、薬物検査を担当している医師2人も出席。いかに厳密な方法で薬物検査を実施しているかを説明したが、この騒動に触れたYouTube動画で複数の専門家が指摘していたように、抜き打ちではなく、いつ検査をするかがわかっていれば、陽性にならないようにするのはたやすいこと。
「つまり抜け道はいくらでもあるので、RIZIN当日の尿検査は無意味」(格闘技ライター)
ようやく騒動が収束したとはいえ、ファンや関係者の間で平本はすっかり「グレーゾーン」の男に。実はRIZINは、そんなファイターだらけのようである。
「階級を上げたある日本人ファイターは自身のインスタライブで、対戦した2人の外国人選手がドーピングを以前からやっている噂があると指摘しています。レジェンドと言われた多くの外国人ファイターは、明らかに以前と体つきが変わって、対戦相手が尿検査実施を要求していました。複数の日本人ファイターは、RIZINの前に他団体のリングに上がっていた時とは比べものにならない強靱なフィジカルに。とはいえ、少なからず副作用があるので、ファイターたちの健康状態が危惧されます」(格闘技業界関係者)
どうやら「やったもん勝ち」というのが現状のようだ。
(高木光一)