「すみません、このお肉を食べきれないので、お持ち帰りしてもいいですか」
都内の某高級しゃぶしゃぶ店で、聞き覚えのある女性の声が響いたという。
個室から漏れてきた声の主は、ドラマ、CMに引っ張りだこの女優Kだった。
夫は人気俳優Sで、子育てにも熱心なおしどり夫婦として好感度が高い。
「お店サイドは、さすがに生鮮食品なので丁重にお断りしていたのですが、何しろKは『だって、こんなに残ってしまって、もったいないでしょう。じゃあ、火を通せば大丈夫ですか?』と、かなり粘っていましたね」(常連客)
フードロスの関心が高まったことで、食べ残しの持ち帰りを認める流れは飲食業界でも拡大しつつある。
環境省も「食べ残したら持ち帰る」というアクションを〝mottECO(モッテコ)〟と名付け、導入する自治体や事業者、消費者への啓発活動を積極的に展開している。
「海外では、レストランやホテルで出され、余った食事を持ち帰るのは、一般的な文化とされています。お持ち帰り用の容器や袋も『ドギーバッグ』として、よく知られています」(フードライター)
SDGsの中でも、大きく取り上げられている食品ロス問題。庶民派、倹約家のイメージが定着しているKも、食品ロスへの意識が高いのかもしれない。
「しゃぶしゃぶ用の肉が、どのような形で包装されたのかは不明ですが、帰り際にKは店の人に何度も何度も感謝の言葉を述べていました」(前出・常連客)
こちらも最近はCM、ドラマで見ない日はないという女優H。さりげなく高級時計やハイブランドを着こなすファッションも若い女性から支持されている。
「Hにとって、半分ほど飲み残したワインや韓国料理のお持ち帰りはもはや定番。特に韓国料理店ではそれが一般的ですから、Hは『家に帰って食べるのが、楽しみなの』と、あえてたくさん注文して残しているといいます」(芸能関係者)
最近は、国内でもドギーバッグの文化、お持ち帰りが浸透しつつあり、食べきれなかった食事を持ち帰るのは恥ずかしいことではなく、食品ロスを減らすための取り組みだと認知されるようになっている。
「とはいえ、やっぱり、人気女優がお持ち帰りをすると、まるでおねだりしているように見えてしまいます。もし、週刊誌やSNSで書かれたら炎上しかねないと、あるプロダクション幹部は所属の俳優やタレントに『お持ち帰り禁止』を伝えたそうです」(スポーツ紙芸能担当記者)
おねだりどころか、真逆の立派なSDGsの取り組みなのであるが‥‥。