今季のレギュラシーズンでの登板が消滅した楽天・田中将大の他球団移籍が、水面下で進行しているという。
田中は9月28日のオリックス戦で今季初登板、初先発したが、5回93球を投げて4失点。負け投手となり、翌30日には1軍出場選手登録を抹消された。これにより、あと3勝に迫っている日米通算200勝は来季以降に持ち越しとなったが、さすがの楽天も、契約延長には気乗り薄だという。スポーツ紙遊軍記者が、その現状を明かす。
「田中はかつての球団日本一の立役者。ヤンキースで活躍したこともあり、ファンは多い。でもさすがにもう、チームに置いておくメリットはありません。2億円以上の年俸を支払いながら、今期の登板はわずか1試合。このままでは他の選手に示しがつきませんからね」
球団としては来季以降の契約を更新しない可能性もあるが、これまでの投資を考えれば、事実上のトレード要員として商売する可能性があるという。前出の遊軍記者は、
「新庄剛志監督が残留すれば、日本ハムが引き取ってくれるかもしれませんからね。田中は北海道の駒大苫小牧高校出身で、甲子園のヒーロー。200勝フィーバーで十分に商売になります。今季の日本ハムの快進撃を考えれば、3年連続でCS進出を逃した楽天にいるよりは、200勝達成の可能性はありますからね」
今季の体たらくで、楽天OBからは「このままなら来季は進退がかかる。新庄監督なら田中を再生できるかもしれない」との声が出ている。
かつてはダルビッシュ有よりも先に200勝達成するのでは、と期待されていた。心機一転、他球団に働きの場を求めるのが得策だ。
(阿部勝彦)