楽天・田中将大投手が、またしても大減俸だ。
1月21日に推定年俸2億6000万円+出来高で単年契約を結んだが、昨年の4億7500万円から一気に急降下。減額制限を超える措置で、今シーズンは引退をかけて正念場を迎える。
田中によると、昨年12月には金額面についてある程度、攻防は終わっていたというが、日程が合わずにキャンプインまであと11日に迫ったタイミングでサインした。
2021年に楽天に復帰してからの3年間で、20勝32敗の成績。昨年は7勝11敗で、防御率4.91は自己ワーストだった。
「結果は残せてないけど、まだまだできると自分では思っている。ベストを尽くしたい」
そう語る田中は楽天復帰時の年俸は、球界最高の9億円だった。昨年はそれが半減し、今年はさらにその半分近くまで目減りした。
昨年10月には右肘のクリーニング手術を受けて、万全を強調しているが、「費用対効果が悪すぎる」と話す球団OBは、
「昨年は安楽智大のパワーハラスメント問題で、田中も加担していたと報じられるなど、チーム内と世間のイメージのギャップが露呈してしまい、評価を大きく下げている。球団は将来の監督候補として守ることに必死ながら、成績が伴わなければ去らなければならないのが、この世界の宿命。ズルズルと球団に残ると、後輩たちとの関係がさらに悪化していくかもしれないのが気がかりで…」
ベテランになって立場が変わり、ファンの目も厳しい中で本来の実力が出なければ、さらなる窮地に追い込まれてしまうのだ。