10月24日に開催される「プロ野球ドラフト会議」を前に、Amazonプライムで配信されている「あるドラマ」が、プロ野球ファンの目を引きつけている。ムロツヨシが凄腕スカウトマン・郷原眼力(ごうはらオーラ)を演じる「ドラフトキング」だ。
これは「グランドジャンプ」で2018年24号から連載中の、クロマツテツロウによる同名漫画を映像化したもの。プロ野球選手から新人スカウトに転じた神木良輔(宮沢氷魚)と郷原らによる架空球団「横浜ベイゴールズ」のスカウト活動とドラフト会議の様子が描かれる。2023年には一度、WOWOWでテレビドラマ化されている。
この物語が野球ファンを唸らせているのは、普段は決して表に出ることがないプロ野球スカウトの活動がリアルに描写され、つまびらかになっているからだ。タイトルの「ドラフトキング」とは、その年に指名された中でのNo.1を指し、指名順位とは関係なく、最終的に最もいい成績を残した選手である。
第1話から3話の「2番目の男」では、12球団のスカウトが注目する花崎徳丸高校の絶対的エース・東条大貴が騒がれる中、郷原はなぜか二番手投手・桂木康生を追い続ける。チームの他のスカウトすらその理由が分からない中、プロ入りした桂木はアッと驚くスタイルで、球界を代表する選手に成長するのだ。
このドラマにはイチローや桑田真澄、城島健司など実在する選手の名前が出てくるなど、リアルなプロ野球と同様の世界観で描かれている。「横浜ベイゴールズ」は「横浜ベイスターズ」がベースになっており、とりわけDeNAファンは実際のチームの内情を見る思いで楽しめるのではないだろうか。
(ケン高田)