サッカー森保ジャパンが、ワールドカップ22アジア最終予選の最初の山場を迎える。10月11日にアウェーで中東の雄サウジアラビアと対戦。10月15日には何度もW杯出場権を争ってきたオーストラリアと、ホームで激突する。
最終予選の初戦、中国戦で大方の予想に反し、森保一監督は3バックを採用し、7-0で大勝した。続くバーレーンとの試合も3バックで臨み、5-0と完勝。サウジとオーストラリアはこれら2カ国よりも実力は上で、3バックを継続するのか、それとも4バックに戻すのか、注目されている。
元日本代表の城彰二氏は自身のYouTubeチャンネルで、3バックと4バックのどちらがいいのか、意見を述べた。
「アジアを戦っていく上で、日本は自分たちのボール保持率が高くなるし、守ってる相手に対してどう攻めるのか、っていうのがテーマになる。だから3バックでもいいのかな、という気がする。点を取らないといけない戦いだから、3バックにして前を厚めにした方がいい」
4バックには問題点があるというのだが、
「サイドバックが手薄なのがちょっと。右サイドができる選手が少ない。右サイドをやっていた毎熊晟矢を呼んでない。守備的にいかなくてもある程度、試合をコントロールできると考えると、3バックがいいのかなと」
ただし、サウジアラビア戦は4バックにしてもいいのではないかと提案する。その理由はというと、
「中東勢はパワーがあるし、スピードもあるし、ロングボールを入れてくる。相手が2トップだった場合に(DFが)手薄になる可能性がある」
とはいえ、3バックは日本の武器になると、城氏は力説する。予選を突破した先を見据えて、最終予選では徹底的に3バックを試し、どこまでできるのか分析したらいいというのだ。
3バックと4バックのどちらを選んでもいいという状態について、
「いろんな対応ができる森保ジャパンになったんじゃないかなと思う」
そう言って、城氏は称賛するのだった。
森保ジャパンはどんな戦術を使い、そして勝利を収めることができるのか。マッチデーはもうすぐだ。
(鈴木誠)