昨年、約2年半に及ぶ改修工事が終わり、4月にリニューアルされた京都の芝は、以前よりも欧州型血統、スタミナ指向の血統が走りやすくなりました(出走馬の国別血統タイプはHP「スマート出馬表」を参照してください)。
昨年の菊花賞もドゥラメンテ産駒のドゥレッツァが1着。サトノクラウン産駒のタスティエーラが2着。どちらも国別血統タイプは欧州型です。
昨年の秋華賞も1、2着(リバティアイランド、マスクトディーヴァ)は国別血統タイプが欧州型でしたし、今年の天皇賞・春も京都で施行。勝ち馬のテーオーロイヤル、2着ブローザホーンの父が欧州型。テーオーロイヤルの父リオンディーズと、ブローザホーンの父エピファネイアは兄弟でもあります。その母シーザリオは母系に欧州の象徴サドラーズウェルズを持ちます。
リニューアル後の京都芝外回りで行われたGⅠレースを振り返ると、父大系統サンデー系が8頭馬券になっていますが、このうち6頭は母父が欧州型ノーザンダンサー系。サドラーズウェルズと同系統同タイプです。
つまり、リニューアル後の京都芝コースは、日本の主流血統であるサンデー系種牡馬の産駒でも、母方からは欧州型血統を強化された馬が走りやすくなっているのです。
菊花賞はリニューアル前から、欧州血統馬が走りやすいレースではありましたが、リニューアル後は、その傾向がより顕著になっているので、積極的に欧州血統を狙うべきでしょう。
という話は、昨年のレース前も指摘していたので「亀谷競馬サロン」「競馬放送局」で公開している予想でも勝ち馬のドゥレッツァを本命にしました。
今年も同じアプローチで狙ってみたいのがヘデントール。父はルーラーシップで国別血統タイプは欧州型。そして母父はステイゴールド。天皇賞・春やヨーロッパでも結果を出している種牡馬です。
産駒も欧州指向の馬力、スタミナが問われるレースを得意としており、ヘデントールの母コルコバードも芝2600メートルのオープンクラスで連対を果たしたスタミナ馬。
このようにヘデントールは、欧州指向の馬力とスタミナが問われる、リニューアル後の菊花賞の舞台にマッチした血統と言えるでしょう。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン」(オーパーツ・パブリッシング)他多数