2020年12月に旧ジャニーズ事務所を退所し、シンガー・演出家・俳優として活動する少年隊の錦織一清が、「週刊文春」の名物対談コーナー「阿川佐和子のこの人に会いたい」に登場し、「旧ジャニーズ事務所への思い」を率直に明かしている。
インタビューの後半で阿川氏は、「昨年、ジャニー喜多川さんの過去の性加害が明るみに出て、ジャニーズ事務所が解体されるという事態になりました」と切り出し、錦織の心境に切り込んだ。
すると錦織は、昨年9月の会見で現SMILE-UP.の社長である東山紀之が「鬼畜の所業」と発言した件について
「それは自己否定にもつながってしまうんですよね」
と指摘。その上で、次のような強烈な言葉を放ったのである。
「当然、犯罪はよくないと思います。でもこれは事実だからしょうがないんだけど、僕たちは犯罪者に育てられた子どもたちなんだよね。自分が川で溺れているときに助けてくれた人が、実は殺人犯だったらどうするかって話で」
錦織はさらに踏み込んで、元ジャニーズとしての覚悟、ジャニー氏の姉で元会長メリー喜多川氏から受けたまさかの仕打ち、少年隊の裏話などについても語っている。ベテラン芸能記者は、これら錦織の告白に驚きを隠せないという。
「まず対談に登場したことが意外でしたが、ジャニー氏に対して『犯罪者』という言葉を投げ付けたのはもっと意外。もしかすると自身も性被害者だったかもしれませんが、そのことには言及しなかった。退所時、少年隊を名乗ることが許され、楽曲を歌うことも認められるなど優遇されていただけに、ここまで話すと思いませんでしたね」
旧ジャニーズ事務所は今年4月、所属タレントのマネージメント権をSTARTO ENTERTAINMENTに委譲。まったくの別会社となってしまっただけに、そのことが錦織を後押ししたと思われる。ベテラン芸能記者が続ける。
「錦織やほかの旧ジャニーズ退所組にとっては、帰る『家』がなくなってしまったような状態。なので、過去との決別として今回、取材を受ける気になったのではないでしょうか。錦織に続き、ほかの退所組もジャニー氏への思いを話す気になるかもしれません」
錦織は高校の同級生パパイヤ鈴木とのユニット「Funky Diamond 18」として、ニューアルバムをリリース。ツアーを行うというが、ツアーのMCでもジャニー氏に言及しそうだ。
(高木光一)