引き分けに終わった2026年サッカー北中米W杯アジア最終予選の日本VSオーストラリア戦について、元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が、自身のYouTubeチャンネルで選手を激烈に評価した。
この試合のMVPに挙げたのは、途中出場の中村敬斗である。
「今日はMVPです。いちばん相手を困らすことをやってくれた。ゴールシーンだけじゃないです。中村選手は何が違うのかといったら、賢いですね。後ろに引いてボールもらった時に、何をしなきゃいけない、何をしたいんだっていうことをきちんと分かっている。ボールのさばき方もうまかったし、サイドで張った時の突破が非常に見事だったし、周りを使うのもうまいんだなと、改めて思いました」
まさにベタぼめだ。評価点は8.5(基準は7)と最高点をつけた。この活躍を受けて、こんな提案も。
「三笘(薫)選手の調子次第では、スタメンで使ってもやれる。また今日の南野選手がやった、真ん中のポジションで使ってみてもいい。シュート力がある。決定力がある。ポジショニングのよさもある。今日の活躍を見れば、チャンスを与えてみるのもおかしくない」
これとは反対に、残念な評価に終わったのがFWの上田綺世だった。
「相手のディフェンダーの強さが非常に光りました。それでも上田綺世選手はシュートを2、2本ぐらい打たなきゃいけない。ヘディングで何回かファウル気味でも打とうとしてるシーンは見られたんですけど、FWとしては今日は不合格じゃないかな」
チャンスがなければ作り出すのがFWだと闘莉王氏は訴え、評価は6点にとどまった。そして闘莉王氏が期待を寄せる久保建英に対しては、プレーを変えるべきだと吠えた。
「ボールキープをしてるし、堂安(律)とのコンビネーションも何回かあるし、守備に回った時もちゃんと頑張ってる。それは評価しなきゃいけないんだけど、ウイングとFWとトップ下の位置に入ってる選手たちは、攻撃的に7割ぐらいの力を出してほしい。3割ぐらいはディフェンスしなきゃいけない。そういう考えがある中で、ディフェンスは素晴らしかったんですけど、最後のアイデアや変わったプレーで相手の裏をかくなり、そういったことが今日は足りなかった。縦に行く時は得意ではない右足でも(クロスを)上げるべき。縦に行けてるにもかかわらず、もう一回切り返して左足にもっていくっていうのが、もうバレてる。右でも仕事できるっていうところを求めたいです」
評価は厳しめの6.5である。それだけ久保に期待しているということのようだ。2列目の南野拓実も6.5点で、
「自分のプレーができていなかった。オーストラリアは(守備が)堅かったが、堅いからこそ、仕事をしないといけない」
と痛烈なダメ出し。いつもの闘莉王節が炸裂した。
次の試合では中村をスタメンで使ってほしい…闘莉王氏の提言は森保一監督に届くだろうか。
(鈴木誠)