一時の猛威をふるっていた頃に比べると少なくなったとはいえ、以前、推定患者数が135万人もいる(1月26日~2月1日、厚労省調べ)というインフルエンザ。なかなか効果的な療法が見つからないのだが、風邪、インフルエンザ、気管支炎、及び肺炎に効果あるという驚きの“療法”があった。
東京・東中野で開業する渡辺医院・渡辺完爾院長が言う。
「もともと備わっている免疫力=自然治癒力が落ちてきた時に風邪などにかかるんです。だから、免疫力を高めることで健康を取り戻す。その一つが『からし湿布』です」
実際、からし湿布で風邪を治したという人は多いという。
「からしは漢方では芥子(ガイシ)といい、配糖体シニグリン、脂肪油、酵素を含み、この粉と水を混ぜて練ったものを胸や背中に貼布して治療に用いる」(前出・渡辺院長)
では、そのやり方だ。からし粉と小麦粉を1対1の割合で混ぜ、50~70度のお湯で練る。これを木綿の布に3ミリの厚さに延ばして背や胸一面に貼る。湿布の時間は10~15分。時々ちょっとめくって皮膚が赤くなっていれば効いている証拠。すぐはずして良い。1日1回で良いが、朝か夜に行う場合は胸に、昼に行う場合は背中に湿布するのがコツ。
ただし胸と背中を同時にしてはいけないそうだ。