風邪の予防やインフルエンザの流行もあり、この季節、巷ではマスクをする人が増えている。そんななか、マスク生活をはじめたことで思わぬダイエット体験をしたというある人の体験談を聞いたので紹介しよう。
IT関連の会社で事務職を務める女性Aさん(35)は、年末、急に声が出なくなり、喉が痛くなったことがキッカケでマスクをつけはじめた。当初は「これ以上悪くならないように」と予防目的ではじめたのだが、これが思いのほか意外な効果があったという。
「まず当たり前ですが朝“寒くない”ことに気がつきました。顔が半分隠れているので、早朝外に出た時でも意外と温かい。おまけに遅刻を恐れて階段を駆け上がったり、早歩きしていると汗が結構吹き出てくる。思い起こせば高校時代、水泳部が特訓と称して夏でもマスクをしながらランニングしていました。彼らは「肺活量を上げるため」と言っていましたが、今になって『こういうことか』と合点がいきました」
また、仕事中もマスク生活を続けていたおかげで、こんな生活習慣の改善もできたという。
「今までは仕事中、ついついお菓子をつまみがちだったんですが、マスクをしていることが幸いし、お菓子をおもむろにポイっと口に入れることがなくなった。おかげで間食が大幅に減りましたね」
さらに、女性ならではのうれしい効果もあったという。
「就寝時、加湿器をつけて寝ると翌朝の結露がひどくて困っていたんですが、マスクをして寝たら暖かいので加湿器を使わずに済みました。しかも保湿クリームとリップクリームがマスクの中で蒸されるようになって、翌朝、唇の荒れが軽減し、肌の乾燥も気にならなくなりました」
結果、マスクをほぼ24時間つけるという生活を喉が治るまで1週間続けていたら、なんとそれだけで1.5キロも体重が減ったという。この「マスクつけるだけダイエット」、痩せるか痩せないかは個人差があるとしても、防寒と風邪予防を兼ねて試してみる価値があるかもしれない。