アル・パチーノ、シルヴェスター・スタローン、ハリソン・フォード、ポールニューマン…名だたるハリウッド俳優の吹き替えで知られる、御年91歳のベテラン声優・羽佐間道夫。テレビ朝日のYouTubeチャンネル〈動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】〉にて)で、アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の声で知られる野沢雅子の人格者たるエピソードを明かしている。声優の2人にはなんと、実写映画での共演歴があったそうだ。
「僕が40(歳)いかない頃かな、(実写)映画やってたんだよね、(野沢と)夫婦の役をやってた。営林署(現在の森林管理署)の役人で、オートバイの後ろにカミさん(野沢)を乗せて、そうしたら道に石の大きいのがあって、それで気づいてパッと避けたら、バーンと転んじゃってさ…」
野沢の身を案じた羽佐間に「大丈夫よ、ミッキー(羽佐間の愛称)。なんともないから撮影を続けよう」と野沢は気丈にふるまっていたそうだが、
「あとで聞いたら、足が擦過傷で。それも全然、顔に出さない。自分に来た災いを人のせいにすることはない。そういう凄い人ですよ。人格者!」
ちなみに、羽佐間が口にしている実写映画は、全国農村映画協会の作品のようだ。野沢同席で応じた脚本家で映画研究家・大野裕之氏との対談でかつて、羽佐間がそう明かしている。
(所ひで/ユーチューブライター)