ジャニー喜多川氏による性加害の補償額をめぐり、SMILE-UP.が「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(解散)の副代表だった石丸志門氏を提訴した。
SMILE-UP.社はさいたま簡易裁判所で、被害補償額について石丸氏と調停を進めていた。提示額は1800万円だったが、これに石丸氏が納得せず、調停の中で増額。2000万円を提示したものの、やはり合意に達しなかったという。
SMILE-UP.社はこの調停申し立てを取り下げ、金額確定のための訴訟を提起した。一方の石丸氏は提訴について「スマイルの行為には憤りを感じます」とコメントしている。
SMILE-UP.社は被害を申告した人のうち、10月末までに511人に補償金を支払っている。ところが石丸氏は2000万円を提示してもなお、不服だという。このモメっぷりに外野が騒ぐのは当然で、「金への執着がすごいな」「こういうことをするから本当に被害に遭って苦しんでたとしても嘘みたいに思われてしまう」「この人の目的がわからない」などなど…。
なんでも石丸氏は「デイリー新潮」の報道によると、1800万円を提示された際に「18億円以下は受け取らない」と拒否していたという。
石丸氏をここまで駆り立てるものは何なのか。芸能記者が語る。
「もともと石丸氏はブログに800本近く、ジャニー氏の才能と功績を称える記事を書き、メディアから元Jr.としてコメントを求められることがありました。しかし2023年5月、少年隊の東山紀之が『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で『喜多川氏に対する元Jr.たちの勇気ある告白は真摯に受け止めねばなりません。実際に被害を訴えられていることは本当に切実で残念でなりません』『心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした』などとコメントした。合宿所の状況やジャニー氏を誰よりもよく知っている東山が、人ごとのように語ったことにショックを受け、性被害の告白を決意したそうです」
それまで自分が声を上げなかったことで、デビューを夢見て門を叩いた後輩を次々と被害に巻き込んでしまったことを後悔した、という石丸氏。うやむやにさせない義憤ゆえの「補償額暴走」ということなのか。
(魚住新司)