「アイドリング!!!」の元リーダーで、現在はボイストレーナーの遠藤舞のX投稿に賛否両論、波紋を広げている。
俎上に載せられたのは、ダウンタウン・松本人志の裁判取り下げの一件だった。「週刊文春」の発行元・文藝春秋を相手取り、自身の性加害報道が事実無根だとして、5億5000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたものの、勝ち目がないとふんだのか、突然「終結宣言」をしたのである。
遠藤はまず11月11日、松本の取り下げ対して、
〈性犯罪がなかった事にされたり軽視される事に怒っている〉
活動を休止してまで法廷の場で闘う姿勢を見せたにもかかわらず、自ら撤収したお笑い界のドンへの不満をあらわにしたのだ。
そして翌12日、今度は女性ユーザーから寄せられた投稿に返信する形で、以下のごとき「爆弾」を投下したのである。
〈私も女性であり、セクハラや性被害を受けてきましたが美人局や冤罪は許さないという考えの持ち主です。説明が追いついていませんが私の直の友人が松本氏らからホテルで性被害を受けています〉
〈似た内容の記事が文春から出て、揉み消されそうになっているのを見て、いてもたってもいられず、で今です〉
だが松本の裁判が終結したこの段階での告白には、疑問符がついてしまった。Xを読んだ人々の反応に、それは表れていた。
〈伝聞で本人の経験談ではない。公に話すことではない〉
〈友達の被害をSNSで拡散するより、まずは警察〉
〈この手の後出しは売名としか見えないよなぁ なんでもっと早くに言わないんだ?〉
逆に批判を浴びる形となったのである。
遠藤は昨年12月、松本の性加害報道が出た際にも、Xでこう主張した。
〈昔例の会に誘われた事があり、もし断ってなかったら私も例の人に献上されてた〉
松本が開いた会だとは断言こそしていないものの、それを示唆するような投稿である。そして今年1月8日、吉本興業が松本の活動休止を発表してからおよそ1週間後、遠藤は再びXで「仕事関係者との打ち上げに参加した後、泥酔した権力者からタクシーの車内で強制性交されそうになった」過去を告白した。
松本に関する報道があった後、何かしらの発信をしているのだ。今回もそのタイミングでの告白となったわけだが、なんとも違和感のあるものに…。
この火種が今後、燃え上がることはあるのか。
(魚住新司)