「このたび、私は楽天イーグルスと来季の契約を結ばずに、新たなチームを探すことに決めました」
田中将大が11月24日、自身のYouTubeチャンネル「マー君チャンネル 田中将大」で、楽天を退団、自由契約になることを報告した。と同時に、来季に向けての意気込みを語ったのである。
「来季はどこでプレーするかというのは、まだ何もわからない状態ですけども、今の自分はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができています。もう来季に向けてもスタートしていますし、来季は今年投げられなかった分、さらにしっかりと投げて、戦っていきたいと思っているので、引き続きしっかりと準備して、オフシーズンを過ごそうと思っています」
今季、田中の登板はわずか1試合(1敗)。契約更改では減額制限を超える大幅ダウンの年俸を提示されたが、これを解説するのは野球解説者の田尾安志氏だ。YouTubeチャンネル〈田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube〉で展開したのは、
「金額ではないと思うんですね。自分をどう見てくれてるか。そういうものがいちばん大きなポイントではなかったかなと思うんです」
その上で、自身が引退を決めた際のことを例に挙げた。
「僕が阪神タイガースでユニフォームを脱ごうと思ったポイントはですね、監督のひと言でしたからね。2軍に落ちる時に『監督、自分の思うような野球をやってください。もう僕は今日、辞めてもいいです』と伝えたわけです。その時に監督が『お前の1打席が必要だ』と言ってくれたら、僕は『ありがとうございます。じゃあ下(2軍)で鍛えてもう一度、戦力になるように頑張ります』と続けてたかもしれないんですが、監督のひと言は『お前、それでいいのか』だったんですね。それで僕は大きな評価をされていないなと、ユニフォームを脱ごうと、その場で決めて辞めたわけなんです。それに近いものを、田中将大の自由契約に感じたんですよね」
ヤクルトが田中の獲得に向けて調査に乗り出していることがわかっているが、来季、田中は居場所を確保できるのだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)