4位に終わり、退任が決定的な楽天・石井一久監督に、楽天初代監督がモノ申した。なんと「カチンときた」というのだから、穏やかではない。
初代監督は、2005年の1年だけ指揮を執った田尾安志氏(現・野球解説者)。YouTubeチャンネル〈田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube〉でブチまけたのは、石井監督がGM時代の2019年シーズン直後に、Aクラスの3位を確保しながらこの年限りで監督を解雇された、平石洋介氏に放った言葉への不満。それが「僕の中では3位はBクラスです」だった。田尾氏が振り返る。
「これは非常に寂しいひと言だった。それから石井一久GMへの見方を変えていくような形になったわけですが。3位になった監督に対するリスペクトを感じずに終わってしまったっていうのが、非常に残念だったんですよね」
チーム事情は理解できるが、言葉の配慮がなかったと、田尾氏は憤る。
2018年、最下位に沈んだ楽天は、梨田昌孝監督が6月16日に辞任。ヘッド兼打撃コーチだった平石氏が残りのシーズン、監督代行となった。そして2019年は石井GMからの要請を受けて、監督に昇格。
2004年のドラフト7巡目で楽天入りしていることから、球団生え抜き初の監督誕生だった。前年の最下位から盛り返し、Aクラスに入るも、あえなくクビを切られてしまう。
ちなみに平石氏は、田尾氏が楽天監督に就任した年に、ドラフトで獲得した選手。監督を解雇されたのをきっかけに、楽天一筋だった平石氏は翌年、ソフトバンクのコーチに就任した。そして今年は松井稼頭央監督のもと、西武でヘッドコーチを担っている。
石井監督の3年間の成績は3位、4位、4位。その言葉を借りれば「3年連続Bクラス」だったのである。
(所ひで/ユーチューブライター)