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【プレミア12】侍ジャパン「まさかの準優勝」で際立った台湾監督と楽天・辰巳涼介「言葉の差」

「第3回WBSCプレミア12」は、台湾の劇的勝利で幕を閉じた。侍ジャパンは巨人・戸郷翔征を決勝のマウンドに送ったが、5回に先頭のリン・ジャーチェンが右中間席へ先制ホームラン。さらに一死一・二塁と戸郷を攻め立てると、3番のチェン・ジェシェンが、150キロの直球を右翼席へ運び、4得点。侍ジャパンの国際大会の連勝は27で止まった。

 試合後、台湾のツェン・ハオジュ監督は「シャンパンファイト」を辞退。そしてこう言ったのである。

「ここは日本プロ野球のフィールドだ。勝利を祝うことはできるが、この喜びを台湾に持ち帰ることを望んでいる」

 念願の初優勝に大喜びしたい気持をあえて封印する、謙虚な姿勢を見せたのだ。

 結果とともに対照的だったのは、侍ジャパンの姿である。抑えを任された巨人の大勢は首にかけられた「銀メダル」をすぐに外すと、

「自分が欲しかったメダルの色ではなかった。かけていると悔しさがこみ上げてきて…」

 これは「勝者への敬意に欠ける」あるいは「同じ大会で戦ってきた人たちに失礼」と言われかねないものだ。

 試合前の円陣では、楽天・辰己涼介の言葉に「おごり」が見て取れたとの指摘も。金子誠コーチから「令和のスーパースター、辰己」と紹介を受けると、

「どうも、未来から来ました。未来といったら、今日の夜の12時ぐらいから来たんですけど。もう、答え言っていいですか。優勝しています。なので道中に先制されようが逆転されようが、気にしなくて大丈夫です。焦ることなく、自分が出せる力をみなさんが出し切って下さい。優勝おめでとう! それではいきます。さぁ、いこう!」

 ムードメーカーとしてナインを鼓舞した辰巳らしい言葉なのだが、まさかの敗戦となっては「相手を見下すような、不用意な発言」となってしまった。

 出場国の中で日本の実力は抜きん出てはいたが、今季のプロ野球はDeNAの下剋上をがあった。勝利を確実に手にするためには、台湾のツェン監督のような謙虚さが必要だったのかも…。

(ケン高田)

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