楽天イーグルスの田中将大が自身のYouTubeチャンネルで、楽天を退団すると発表したが、動画が更新されたタイミングは「プレミア12」の決勝が行われる1時間前だった。これに首をかしげるのはスポーツライターだ。
「若手中心の侍ジャパンが頑張ろうとしている中で、なぜあの時間に発表したのか疑問です。田中は11月26日に正式に会見を開く予定ですが、その日は『NPB AWARDS』が開かれ、MVPや新人王が発表されるハレの日。そちらもマー君のニュースによって、水を差される形になりそうです」
田中は2021年に日本人最高年俸となる推定9億円の2年契約(合計18億円)で楽天に復帰。ところがその年から4勝、9勝、7勝、0勝と散々な成績で、年俸は2023年は4億7500万円、今年は2億6000万円になっていた。
年齢的には来年で37歳に。ヤクルトや中日などが調査に乗り出しているようだが、往年の速球は影を潜め、変化球でかわす投球に。戦力になるかどうか、微妙なところだろう。
田中は退団宣言の動画で、こう言っている。
「イーグルスで日本一になることを目標に、皆さんとともに日本一になりたい一心でプレーをしてきました。この4年間でその目標が叶わず、本当に残念。来季は今年投げられなかった分、さらにしっかりと投げて戦っていきたいと思っているので、引き続きしっかりと準備をして、オフシーズンを過ごそうと思っています」
日米通算200勝へあと3勝。本人は大台への執着心を捨てていないが、はたしてそのワガママ…いや、野望を受け入れる球団は出てくるか。レジェンドの晩節が大いに気になるところなのである。
(渡辺優)