どうにかJ1残留を果たしたものの、ビッグクラブとは思えない成績を残した今季の浦和レッズ。そのふがいなさにはクラブOBも我慢がならないようで、元日本代表で現在はガイナーレ鳥取のGMを務める岡野雅行氏が、古巣に対して大胆な提言をブチかました。
岡野氏はやはり浦和OBの水内猛氏のYouTubeチャンネルに出演し、まずは浦和というクラブについて、こう話している。
「レッズは上にいてほしい。日本のサッカー界のためにも。浦和レッズがさ、ダサいというかそんな感じだったら、もうサッカー界が終わっちゃうんじゃないか、って思っちゃう。トップでやってくれないと」
今季の浦和の問題点についてはこうだ。
「浦和レッズがこんだけやってんだから、俺らが勝たなかった超ダサいじゃん、て選手に思わせなければいけない。選手たちが悪いわけではないと俺は思う。みんな、なんか戸惑っているんじゃないか。『そこでこうやって変えちゃうんだ』とか『ここでこういうふうにしちゃうんだ』っていうのが、選手たちを困惑させている。俺もそうだけど、選手たちにそういうことを思わせないようにするのが仕事。選手たちが楽しんで試合に臨むっていう感じには見えない」
猛然とフロント批判を展開したのである。さらにシーズン中に酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツ、岩尾憲、伊藤敦樹と主力が次々に移籍したことについても、
「なんかあったんだろうな、って思っちゃうよね。だって、出ていく理由はないじゃない。まあ、何かあったんだろうね」
やはり選手とフロントがいい関係を築けなかったのではないか、と指摘したのだ。
ガイナーレ鳥取で辣腕を振るう岡野GMは、そんな古巣にこうアドバイスを送った。
「鳥取と違って、浦和はみんな知ってる。もっと派手にやってほしい。羨ましいよ。ガイナーレでいい選手をどんどん獲ったら潰れちゃうもん。浦和レッズはお金あるんだからさ、その予算があって、なんでそこに使わないんだろう、って思っちゃう。使えば返ってくる。だから俺はもっと派手にやっていいと思う。浦和は赤字になっても、なんとかなるから。浦和レッズはロックンロールだから。周りなんか関係ない、ってフロントがなっていったら、浦和レッズは変わる」
いっそのこと岡野氏が浦和レッズのフロントに入ってほしいものだ。
(鈴木誠)