今年6月まで浦和レッズのテクニカルダイレクター(TD)を務めた西野努氏が、水内猛氏のYouTubeチャンネルに出演し、浦和レッズの「3年計画」の裏側を明かしている。
浦和の3年計画は、西野氏とスポーツダイレクター(SD)に就いた土田尚史氏が2020年のシーズンを迎える際に掲げたもので、3年以内のリーグ優勝を目標とした。結果は2020年が10位、2021年が6位、2022年が9位と、失敗に終わっている。
なぜ3年だったのか、サポーターも疑問に思っていたことを水内氏が質問すると西野氏は、
「3年ほしくない?…みたいな。3年あれば何か取れるでしょ。2年は難しいよね。4年、5年ほしいけど、それ言ったら怒られるよね、って感じ」
そう言って笑ったのである。
この理由はあまりに残念すぎると、サッカーライターはアキレてこう指摘する。
「3年という期間には、ちゃんと意味があると思っていました。例えば1年目に戦力を大幅に補強して、2年目はチームの結束力を高め、3年目にチームが完成して優勝する、といった感じです。それが実際は『強化部が3年間の猶予が欲しかったから』という理由だったとは…。こんなレベルの計画では、優勝できなくて当然ですよ」
西野氏は6月に浦和のTDを辞任し、今後は横浜F・マリノスのスポーツダイレクターに就任するとみられている。土田氏は2023年いっぱいでSDから退いた。このことが浦和にとっていい方に働くのか、それとも逆か。浦和サポーターは注視している。
(鈴木誠)