今、剛力彩芽に大きな追い風が吹いている。
2002年、大手芸能事務所オスカープロモーションに所属。以降はCMやドラマに多数出演するも、人気と実力が見合っていないと揶揄され、「ゴリ押し」の象徴的存在というレッテルを貼られてしまう。もちろんそれは本人のせいではないのだが、後輩の上戸彩しかり、オスカーの「お家芸」であった。
そんな彼女は2018年4月、ZOZO創業者・前澤友作氏との熱愛が発覚。その影響からか、露出は激減した。2018年12月、6年にわたって出演してきた山崎製パン「ランチパック」のCMを降板することに。さらに2020年8月には、オスカーを退社。2023年になると、それまで11年半にわたってMCを担当してきた「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ系)も降板することに。彼女と同じタイミングで新加入したバナナマンはそのまま続投。つまりMCの剛力だけが事実上のクビなのだった。
こうしてここしばらくは、デビュー当初とは真逆の苦しい時期が続いたのではないだろうか。そんな彼女が自ら志願し、オーディションから勝ち取った作品が、ゆりやんレトリィバァ演じるダンプ松本を主人公にしたドラマ「極悪女王」(Netflix)だった。
剛力はダンプのライバルであるライオネス飛鳥として、10キロ増の肉体改造に励んだ。その熱演は作品の大ヒットとともに、女優としての復活を予感させたのである。
再ブレイクを演出しているのは、ドラマだけではない。なんと、お笑いコンビ、トム・ブラウンだった。
2人は12月22日の漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2024」(テレビ朝日系)に出演するも、ファーストステージで敗退。だがもし最終決戦に進出していた場合には「剛力彩芽の顔を入れ替えるネタ」をやる予定だった。
そして12月24日放送の「ラヴィット!」(TBS系)で、その「幻の2本目」を披露し、大爆笑をさらったのだ。
その漫才は「アンビリバボー」を降板した剛力が「落ち込んでいる」という架空の設定から、彼女を元気づけてあげるべく「アンパンマン」のように新しい顔に入れ替えてやる、というもの。カオスすぎる漫才に「剛力彩芽」がトレンド入りし、俄然、クローズアップされることになったのである。
この勢いで2025年、さらなる大ブレイクが待っているか――。
(榎本誠一)