タイの観光地パタヤで、日本人男性が外国人の男に刃物で胸を刺され、死亡する事件が発生した。年末も押し迫った12月29日のことだ。被害者の男性は27歳。現地メディアによると、事件は早朝に起きた。
被害者の男性は女性とともにパタヤの路上を歩いていたところ、外国人の男と女性が口論になった。男性は仲裁に入ったが、男に殴られたため、殴り返したところ、胸を刃物で刺されるという事態に。その後、刺した男は拘束された。
日本人に人気の高い観光地で起きたこの事件を受けて、現地に住む日本人男性に治安状況を尋ねると、
「パタヤはひと昔前に比べると、治安が良くなったと言われています。ここ数年は日本人の女性旅行者が増えていますが、深夜まで営業しているバーが多く、酔っ払った外国人をよく見かけます。喧嘩を目撃することも珍しくありませんね。最近は外国人がナイフを持ち歩き、暴れる事件が多発しています。ここに長く住む日本人であっても、深夜2時を過ぎて出歩くことはほとんどありませんね」
ここ最近のパタヤでは、外国人が関与する事件が相次いでいる。11月末には、タイ人女性が外国人とみられる男に首を切られる事件が発生したほか、12月22日にはナイフを手にした外国人男性がハダカで街を徘徊し、住民の部屋を次々にノックする騒ぎが起きている。パタヤは観光地として発展を遂げ、治安が改善されているが、夜間には危険が伴う場面が多いのだ。
とりわけ深夜帯には外国人によるトラブルのリスクが高まるため、旅行者は注意が必要である。悲劇を生まぬよう、現地での安全対策をいっそう徹底する必要があろう。