日本のサッカーファンにもお馴染みの「怪物」は、38歳の大ベテランになっても「現役バリバリ」で健在だった。
先般、英紙「ザ・サン」や「デイリー・メール」が元ブラジル代表のフッキが結婚式を挙げたと報じたのだ。
2020年に再婚したカミラ・アンジェロさんとめでたく挙式となったのだが、カミラさんは元妻イラン・アンジェロさんの姪。フッキは2007年にイランさんと結婚して3人の子供を授かった後、2019年に離婚。その直後にカミラさんと交際し、2020年に婚姻届を提出している。
元妻との間に生まれた子供は、カミラさんのいとこにあたる。カミラさんとの間には2人の子供をもうけ、養子の娘も育てており、現在は6児の父親なのだ。
私生活でも怪物ぶりを発揮するフッキは、2005年にJリーグの川崎フロンターレに加入。当時18歳の若武者は外国人枠の問題で出場機会に恵まれなかったが、2006年にコンサドーレ札幌に移籍すると、一気に才能を開花させる。サッカージャーナリストが言う。
「ユニフォームを着ていてもわかるほど盛り上がったマッチョボディは、アメリカン・コミックの『超人ハルク』を彷彿させ、左足のキャノンシュートが代名詞でした。リーグ戦で25ゴールをマークすると、翌2007年には東京ヴェルディ1969に移籍し、リーグ戦37ゴール。YouTube企画などで引退したJリーガーにすごかった選手を聞くと、たびたび名前が挙がるほど強烈なインパクトを残しました」
怪物は2008年に欧州に渡り、FCポルト(ポルトガル)、FCゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)でもゴールを量産。2014年には母国で開催されたワールドカップで、ブラジル代表メンバーに選出されている。
フッキが怪物なのは、ベテランになっても衰え知らずだからで、2016年から2020年まで在籍した中国の上海上港で、100試合に出場して51ゴール。2021年にブラジルに戻り、現在も所属するアトレチコ・ミネイロでは94試合で46ゴールの数字を残していた。
そんなフッキは前述したように、すでにカミラさんと籍を入れているが、先日の挙式がことさら話題になっている背景には、親族トラブルが影響していた。
「イランさんの妹レイサさんがSNSに『もし母親が生きていたら、このような酷い行為には耐えられなかった。自分の家で育った孫娘がこんな残酷な方法で家族を裏切るのを見るのは、耐えられない衝撃でしょう』などと思いの丈をブチまけ、イエスを裏切った『ユダ』とまで表現したのです」(前出・サッカージャーナリスト)
超人ハルクも親族のモメごとまでは、簡単に解決できそうにないようで…。
(風吹啓太)