早くも春ドラマのラインナップが出そろってきている。フジテレビの「月9」は、高視聴率メーカー・池井戸潤原作で、主演は今が旬の嵐・相葉雅紀&有村架純。日本テレビは、結婚後も変わらぬ人気を保つ堺雅人主演のヒューマンドラマ「Dr.倫太郎」で、TBSは佐藤健を初主演させた日曜劇場「天皇の料理番」で、それぞれ勝負をかけている。
そんな強力ドラマがひしめく中、最も注目が集まっているのが、木村拓哉を三顧の礼で連ドラ初主演させたテレビ朝日の「アイムホーム」だ。キムタクと初タッグを組むヒロインの上戸彩も話題性は十分。
原作は石坂啓の同名コミックで、04年にはNHKで時任三郎を主演に連ドラ化されている。2度目のドラマ化となる今作では、事故で過去5年の記憶が消えてしまったサラリーマン役を木村が、その妻を上戸が演じる。この2人にとって、今作はターニングポイントになるのでは、とテレビ誌ライターはこう語る。
「キムタクは2013年のドラマ『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』(TBS系)が大コケ。昨年の『HERO』(フジテレビ系)は視聴率20%台を取り戻したものの、もともと前作が高視聴率だった鉄板コンテンツだっただけに、完全復活とは言い難い。今作は、キムタクの視聴率神話が健在かどうか、真価が問われることになるでしょう。
上戸にしても、『半沢直樹』『昼顔』と来て、またもや人妻役ですが、さすがにキムタクと夫婦というのはちょっとリアリティがない。彼女の人妻路線は本当に正解なのか…」
ネットの掲示板では、早くも期待派と不安派が真っ二つに分かれている。
「上戸は良妻も不倫妻もどちらも良かった。不倫されたら嫌だけど、あんな妻が欲しいと思った。次はどんな妻になるのか楽しみ」
「キムタクだから見ようという感覚は若い女性にはもうないし、演技的にもキムタクでいいと思えるのは『HERO』くらい」
「実際に子供がいても、キムタクって“お父さん”や“サラリーマン”という感じが全然しないから、違和感を感じそう」
「話題にはなりそうだけど、また人妻が上戸彩っていうのは、ちょっと飽きるかな」
「ストーリーは面白そうなので、1話目でキャストに違和感がなければ見ると思う」
木村の視聴率男、上戸の人妻路線を決定づけるのは、視聴者しだい。どんな結果になるか楽しみだ。