江戸時代のメディア王こと蔦屋重三郎の生涯を横浜流星が演じる、2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。初回視聴率は12.6%(世帯平均、関東地区)と、大河史上ワーストを記録してしまったが、別の意味で物議を醸したのが「4人の女性の一糸まとわぬシーン」だった。
吉原の遊郭で火付けをしたかどで4人の遊女が捕まり、殺された挙げ句に着物を全て剥ぎ取られた状態で打ち捨てられる。遊女たちはうつ伏せの状態とはいえスッポンポンで、お尻がバッチリ映っていた。
そんなハードな役を演じた4人の女性うち、セリフがあり、横浜らとの絡みもあった女郎の朝顔を演じたのは愛希れいか。2018年まで月組娘役のトップとして宝塚歌劇団に所属していた、元タカラジェンヌだ。
そして残りの3人は吉高寧々、藤かんな、与田りんという現役艶系女優。大河ドラマに出演というセンセーショナルさは驚くばかりだが、そのうちのひとり、藤が現場の詳細を「週刊新潮」で語っている。
それによると、出演依頼があったのは昨年夏。藤が所属するプロダクションにNHKから「髪の長い女性をキャスティングできないか」とのオファーがあり、藤ら3人が選ばれた。
撮影は9月に鎌倉の寺で行われ、朝4時に集合。わずか2分30秒ほどのシーンのために、7時間もうつぶせになっていたという。
女優の肌を晒さないぞというスタッフの気遣いや、女優をいたわる横浜の言動に感激したという藤だが、逆に心配の種もできた。
藤は普段、大河や朝ドラの感想を両親とLINEでやりとりしているが、この日の放送については何も反応がない。藤はまだ両親に何の仕事をしているかを打ち明けておらず、「親バレ」を心配しているのだ。ネットニュースなどが両親の目に触れれば、仕事の内容が知られてしまう可能性はあろう。
藤はこれが、両親に仕事について話す機会だととらえ、覚悟を決めているのだとか。大河出演が彼女にとって、いい転機となってほしい。
(石見剣)