政治

「アンチ安倍」勉強会で石破茂グループが党内バトルを煽っても「墓穴を掘るだけ」

 石破茂首相は昨年11月の所信表明演説に続き、1月24日の施政方針演説でも石橋湛山元首相の演説を引用するほど、湛山好きで知られる。その石破首相がメンバーの、超党派の議員連盟「石橋湛山研究会」が2月4日に国会内で勉強会を開催するが、その講師として評論家の佐高信氏を招くことが、自民党内で波紋を広げている。

 講演のタイトルは「保守本流と護憲~石橋湛山、田中角栄、そして宮澤喜一」。佐高氏は湛山に関する著作があり、最近では湛山の孫弟子にあたる元経企庁長官・田中秀征氏と湛山に関する対談本も出した。

 ただ、講演タイトルにあるように、湛山を保守本流と位置づけ、田中角栄元首相や宮澤喜一元首相はその系譜としているが、それと対峙するのが岸信介元首相と孫の安倍晋三元首相が率いた清和会だ。つまり、

「会合は『アンチ岸・安倍』の集まりだ」(旧安倍派議員)

 ともいえ、その発起人に岩屋毅外相が名を連ねている。

 石破首相は施政方針演説で、湛山が国会運営について「反対党その他の協力を求め、国会がまっすぐにいくようにしたい、と表明された」と紹介した。少数与党であることを踏まえ、野党に協力を求める姿勢を示したものだが、石破首相の側近である岩屋外相や村上誠一郎総務相は、いまだに「アンチ安倍」をアピールしている。先の旧安倍派議員がアキレる。

「党内野党の時の習性が、政権をとった後も抜けないようだ」

 かつて「自民党をぶっ壊す」と叫んだのは小泉純一郎元首相だったが、小泉氏のバックには清和会がついていた。小泉氏と違って後ろ盾のない石破首相らが党内不和を煽っても、求心力が弱まるだけだろう。

(田中紘二/政治ジャーナリスト)

カテゴリー: 政治   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
相撲協会理事長の面目丸つぶれ!名門・八角部屋が見るも無残な「関取ゼロ」の暗黒期へ
2
南原清隆が証明…もう似顔絵も名前表示もテレビ画面に映せなくなった松本人志の「絶望的未来」
3
【新日本プロレス】団体最高峰の王座戦「対戦相手がショボい」ので「セミ扱い」の大ブーイング
4
不倫横行はNHKの「企業風土」…不倫同棲がバレた「ニュース7」畠山衣美アナに下される「見せしめ処分」
5
「条件」クリア!近い将来サッカー日本代表に「絶対的ストライカー」が爆誕する