やはり「スキャンダルの代償」は大きかった。テレビ朝日の深夜バラエティー番組「バラバラ大作戦」の公式サイトで、「令和ロマン」高比良くるまと「とろサーモン」久保田かずのぶの出演を見合わせると発表されたのだ。
高比良と久保田はオンラインカジノで違法な賭博をした疑いがあり、高比良は賭博の事実を認めて謝罪した。一方の久保田は関与を否定している。
令和ロマン、とろサーモンともに、M-1王者。高比良はテレビ番組のほか、東京・ルミネtheよしもとの公演を3月末まで休演することも決まった。
さらに、令和ロマンがキャラクターとなっている東京ガスのCM動画、高比良がヤーレンズと投資やお金の知識を学ぶ東海東京証券の公式YouTubeチャンネル動画なども削除されてしまった。
「高比良の件は3年以上前のことであり、すでに時効ですが、M-1王者という肩書きがある。さらに警察当局がオンラインカジノの摘発に注力している最中だったことから、生け贄のようにされてしまった。今後もオンラインカジノに手を染めた芸能人があぶり出されるでしょう」(全国紙社会部記者)
今後、オンラインカジノ運営会社が運営する、違法なスポーツベットが問題視されることになるという。社会部記者が続ける。
「人気のスポーツベットサイト『X』の運営会社があるのは、ヨーロッパの租税回避地。ボクシングや総合格闘技、大リーグ、NBA、NFL、海外のサッカーリーグのみならず、日本のJリーグ、プロ野球、さらには大相撲まで賭けの対象にしている。海外にオフィスを構えているので、各競技団体は諦めているかもしれませんが、警視庁が摘発に本腰を入れるべく、ようやく重い腰を上げるのではないでしょうか。おまけに振り込み先は、新興のネット銀行口座。その銀行を運営している企業もヤバイでしょう」
これを利用して大金を動かしている芸能人は、少なからずいるはずだ。
(高木光一)