臨時特別給付金をめぐる4630万円の誤送金問題で大揺れの、山口県阿武町。大金の振り込みを受けて返金を拒否している24歳の男性は「インターネットカジノに全額使い果たした」と語ったという。
これは4月8日に誤送金が発覚後、男性の口座から金がほぼなくなるまでの約2週間で、4000万円以上もの金をネット上で使い果たしたことになる。
はたして、この証言をそのまま信じる人はどれほどいるのか。よほどのギャンブル依存者でもなければ、そんなことはできないのではないか、と。
「確かに、にわかには信じがたい話です。これを疑いの目で見るとすれば、およそ4つのパターンが考えられますね」
こう語るのは、ネット取り引きに詳しいジャーナリストである。順に説明してもらおう。
(1)ネットカジノ上に金をストックしてある
「ネット上でカジノをやるにあたり、チップに換金する必要がある。それを使わずにストックしておくのです。今後本格化するであろう警察の捜査に対し、カジノサイトを利用する際の暗証番号を明かさなければ詳細は判明せず、捜査は難航を極める。そうしてストックしておいたチップを再び現金にして取り出す、というものです」
(2)実は暗号資産(仮想通貨)に替えてしまった
「ネットカジノというのは都合のいい弁明で、実際は現金を暗号資産に変換して、預けておくこともできる」
(3)この男性、誤送金した町役場の職員、男性の代理人弁護士の三者がグルとなって現金を山分けする計画だった
「4630万円もの金額が書かれた振込依頼書をアッサリと銀行に差し出すという、どう考えてもおかしなミス、いや、ミスというレベルを超えた行為は、意図的ではないのかとすら思えるほど理解不能です。関わっている三者が結託した上でいったん現金を『消す』。その後、この事件が結末を迎えた際に、三者で現金を分ける、というシナリオです。本当にやってしまえば、なんとも壮大かつ手の込んだ犯罪ですが、そう考える人がいても仕方がないほど、不可思議な騒動ですよ」
(4)男性がどこかに現金を移して隠し持っている
「別の口座へと動かした金を引き出し、秘かに第三者の『協力者』に預け、金は全てなくなったことにする」
いかがだろうか。これらはあくまで仮説であり、勝手な憶測にすぎないが、
「男性は10万円の給付を受けるほどの収入だったということですから、そういう人が普段からネットカジノを知っていて、ハマッていたのかという疑問も浮上しますね。なにしろ、わずか2週間で4000万円以上も使ったというのですから…」(ワイドショースタッフ)
男性が刑事告訴されて捜査が本格的に進めば、事態は急展開を迎える。その時、どういった「結論」が出るのだろうか。