マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏が、日本酒メーカー「白鶴酒造」のYouTubeチャンネル〈白鶴酒造公式チャンネル【日本酒】〉で語ったのは、「俺より金持ってるよな」と思いながらもいつもご馳走しているという2人の話だった。
まずは東京五輪(2021年)男子マラソンで6位入賞を果たした大迫傑だ。日本実業団陸上競技連盟は2015年7月から、男女マラソンで日本新記録を出した選手に1億円の報奨金を授与(2020年3月で廃止)。大迫は2018年10月7日のシカゴマラソンで2時間5分50秒、2020年3月1日の東京マラソンでは2時間5分29秒と、それぞれ日本記録を更新している。
「大迫、2回取って2億円男だよ。『瀬古さん、日本記録出したんで寿司おごってください』とか言ってね。まぁでも可愛い後輩だから、おごってあげるよ」
瀬古氏と大迫は早稲田大学の先輩後輩の間柄。瀬古氏が愚痴る。
「請求書見るとさ、高いなぁって。絶対に大迫の方が俺より金持ってるよなと思いながら」
そして2人目は、今年の箱根駅伝で青山学院大学を2年連続8度目の総合優勝に導いた原晋監督だ。
「青学が優勝すると4年生に全員、ハワイ旅行。それも自腹で」
原監督の太っ腹ぶりを明かした瀬古氏は、
「原の野郎、いつも俺がおごってるのに。今度はおごってもらおう」
福岡国際マラソン、ボストンマラソンなど、マラソン10度の優勝経験を持つ瀬古氏だが、
「1着になったらすごいよ。賞状、金メダル、トロフィーが3つか4つ、それでおしまい。ノーマネー。名誉だけ」
自身の境遇を嘆く瀬古氏なのだった。
(所ひで/ユーチューブライター)