4月15日(日本時間)に行われたボストンマラソンに、パリ五輪の男子マラソン代表に内定している大迫傑が出場。自身が2020年の東京マラソンで記録した元日本記録2時間5分29秒を上回る力走が期待されたが、結果は2時間11分44秒で13位。日本人トップは山梨学院大学時代に箱根駅伝10区を走った市民ランナーの森井勇磨で、8位入賞だった。
「パリ五輪は大迫に任せて大丈夫か」
マラソンファンからはそんな声が上がるのだが、大迫のパリ五輪に向けての調整は孤独だ。
大迫は家族を日本に残し、標高2000メートルを超えるアメリカ・アリゾナ州のフラッグスタッフで単身練習に打ち込んでいる。取材に訪れたインタビュアーの「寂しくないか」の問いかけには、
「もちろん寂しくなる時もありますが、群れているよりかはいいかなとは思いますね。群れの中にいるのが好きじゃないというのはありますね。狼でいたいというか…」
自身のYouTubeチャンネル〈SUGURU OSAKO〉【大迫傑】では、1月から3月の過ごし方について、次のように明かしている。
「1月1日にニューイヤー駅伝を走って、その後、9日か10日ぐらいにケニアに渡りました。ケニアでは非常にいい練習ができていて、ただ、ビールが冷えてなかったんで、アメリカのフラッグスタッフに戻ってきました」
ここで「ん?」と首をひねる視聴者が続出する。マジメな表情の大迫に似つかわしくない言葉が出たからだ。
「何度再生しても、ビールって聞こえる」
ネットライターが解説する。
「この後に『最終調整、最後の10日間ぐらいはポートランドでビールと一緒に過ごして…』と言っていることから、大迫なりのアメリカンジョークだったのだとわかりました」
パリ五輪ではオモシロ発言よりも、激走ぶりに心を奪われたいものである。
(所ひで/ユーチューブライター)