フォロワー30万人を持つ、とあるXアカウントの凍結問題をめぐり、X内では今、激しい議論が展開されている。
「パキちゃん」と名乗るこの人物のアカウント凍結が実施されたのは2月24日。性サービス業に従事していることを公言し、家庭環境の悪さや自殺未遂経験など、自身の過去を赤裸々に告白していた。そしてこうした投稿は、同じような境遇にある女性の共感を生んでいたのだ。
一方で彼女の投稿には、パパ活アプリやマッチングアプリ、チャットレディアプリといったサービスへの誘導が目立っており、「女性の性搾取を助長しているのではないか」との懸念があった。「女衒のような存在ではないか」との指摘もあり、その活動には賛否が分かれていた。性サービス関連の広告に詳しい関係者は、これをどうみるのか。
「実際にパキちゃんが女衒のような行為を行っていたかはわかりませんが、性サービス業に従事しているとされる人気アカウントに、マッチングアプリやパパ活アプリの広告がつくことは珍しくありません。ステルスマーケティング規制に違反しないためには、広告投稿には『#PR』と明記する必要があります。ところがパキちゃんの投稿にはそのような表記が見られなかったため、なんらかの違反に抵触した可能性はあります。ちなみにSNSでは『女性のフリをした男性』が多数存在することも事実ですが…」
凍結の真相は明らかにされていないが、今後もSNSの広告規制やアカウント運営のあり方について議論が続くことになるだろう。