高松宮記念は「血統ビーム」オリジナルの血統系統タイプ「大系統ミスタープロスペクター系」が、父系の馬に相性のいいレース。
父大系統ミスプロ系は、20年にモズスーパーフレアが9番人気で1着、ダイアトニックが3着。20年の前からこの傾向は続いていたので、当時のレース前にも「父大系統ミスプロ系を狙いましょう」と書いて、「競馬放送局」で公開した予想でも3連単21万円馬券を大本線で的中しました。
翌年以降も「父大系統ミスプロ系」は大穴を連発しています。21年はダノンスマッシュが1着。22年もキルロードが17番人気で3着。23年はファストフォースが12番人気ながら勝利を収めました。
なお、無料公開している「スマート出馬表」では、出走馬すべての大系統が参照できます。
大系統ミスプロ系の好走が目立つのは、日本の主流系統である「大系統サンデーサイレンス系」の影響を受けた馬が、この高松宮記念には合わないから。
過去5年で6番人気以下の人気薄で馬券になった6頭のうち、次の4頭は「父も母父もサンデー系ではない」馬です。【20年】1着モズスーパーフレア(9番人気)。【22年】3着キルロード(17番人気)。【23年】1着ファストフォース(12番人気)。【24年】1着マッドクール(6番人気)は、父も母父も非サンデー系です。 このように、サンデーの血が薄い馬の方が好走しているのです。
サトノレーヴの父はロードカナロア。当レースでも複数の勝ち馬を出している種牡馬で、大系統はミスプロ系。先に述べたように最も相性のいい血統系統と言えます。
そして母父はサクラバクシンオー。父も母父も非サンデー系の配合馬。ちなみに、23年のファストフォース、22年のキルロードはともにロードカナロア×サクラバクシンオーです。
父も母父も高松宮記念の勝ち馬を出している種牡馬で、サンデー系ではない血統ということも、特に当レースに適しています。 ただし、高松宮記念は枠順の有利不利が極端に出やすいレースでもあります。
昨年は内枠同士の1、2着で、一昨年は外枠同士の1、2着。血統が向いていても不利な枠では走れません。有利な枠順も考慮した最終予想は「競馬放送局」で公開します。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「フォーメーションと合成オッズを使いこなして効率的に馬券で儲ける方法」(オーパーツ・パブリッシング)ほか多数。