3月30日放送の「有吉クイズ」(テレビ朝日系)は、ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)をゲストに招いた企画「目指せBSレギュラー!! 電動車椅子で街ブラ番組パイロット版」だった。
ハチミツ二郎は2018年に急性心不全を患い、2020年にはコロナウィルスに感染して危篤状態に。現在は週3回の人工透析を受け、電動車椅子での移動生活を送っている。しかもその間に離婚してシングルファーザーとなり、腎移植手術失敗と、なかなか壮絶な人生を歩んできた。
そんな彼が「有吉クイズ」に登場したのは、今年1月5日放送の新春拡大1時間SP「有吉とメダルゲーム Wジロウ編」以来だ。この時の放送では、自身の体験をnoteに投稿したところ、それを有吉がラジオ番組で話題にしたことがきっかけで閲覧者が激増し、「退職金くらいの売り上げを(手にしまして)」と、有吉に感謝の意を述べていた。同時に、
「本当は俺、散歩が趣味なんですけど。マネージャーにずっと『BSでいいから、電動車椅子の散歩の番組を始めてくれ』って(頼んでる)」
そんな夢を語っていたのだが、それに「有吉クイズ」がひと肌脱ぐ形となった。
番組は、武蔵小山の公園のベンチに座る有吉の元へ、ハチミツが電動車椅子に乗って颯爽と登場したところからスタートする。
「じゃあ、俺が付き添うってこと?」
「いやいや。それはもちろん(僕が電動車椅子を)用意しましたよ。乗ってもらいますよ、弘行さんに」
先日、子供と遊んだ際に肉離れを起こしたという有吉のために、自身が使っているタイプよりも高い段差を通行可能な電動車椅子を用意していると伝えると、有吉は満面の笑みを浮かべて大喜び。操作方法を教わり、その快適な乗り心地に大興奮の様子だった。
その後、有吉とハチミツはいよいよ、街ブラを開始。目的地の武蔵小山アーケード商店街に到着したところで、今週は終了となった。続きは次回の放送で見ることができる。
VTRで見ていたスタジオの面々も「こういうの見たことないから」と興味津々の様子だったし、電動車椅子メーカーの人による、道路交通法上は電動車椅子は歩行者扱いであること、健常者でも電動車椅子の使用は問題ないこと、介護保険の利用も可能であるなどの説明も有意義で、いつもの「有吉クイズ」とはひと味違う、学びが多くタメになるものだった。
これは好企画。BSでのレギュラー化は夢じゃないかも。
(堀江南/テレビソムリエ)